2008年度工学院大学 第1部機械システム工学科

線形代数学I(Linear Algebra I)[5156]

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2単位
藤井 俊 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
線形代数学は微分積分とならんで数学における基礎的分野であり、
数学が用いられるところには必ずといってよいほど線形代数学が現れる。
本授業では基礎学問としての線形代数学の習得を目指し、
行列、連立1次方程式、行列式を学ぶ。
具体的には、
(1) 行列の演算が行えるようになる、
(2) 連立1次方程式の解を全て求めることができる、
(3) 行列式を計算できるようになる、
ということを目標とする。
(JABEE 学習・教育目標)
「機械システム基礎工学プログラム」:C◎
(JABEE キーワード)
「機械システム基礎工学プログラム」:数学系

<授業計画>
1. 行列と数ベクトル、行列の加法とスカラー倍
2. 行列の積
3. 正則行列と逆行列
4. 連立1次方程式と行列の基本変形
5. 行列の簡約化と階数
6. 連立1次方程式の解の構造と行列の階数
7. 正則行列再び
8. 2次、3次の行列式
9. 一般の行列式
10. 行列式の性質(1)
11. 行列式の性質(2)
12. 余因子行列と逆行列
13. クラメルの公式
14. 定期試験

基本的には以上のスケジュールで授業を行うが、
時間が不足するようであれば13.を省略する。

<成績評価方法及び水準>
定期試験にて得点が60点以上の者を合格とする。
ただし、得点が50〜59点であった者に対しては、授業日数の4/5以上出席していればレポートを課し、十分に学習内容を理解していると認められる場合に得点を60点として合格とする。

<教科書>
基本的に「入門線形代数(三宅敏恒著、培風館)」の内容に沿って授業を行う。ただし、一部教科書の進行とは異なることを解説する。

<参考書>
入門講義 線形代数(足立俊明 山岸正和 共著、裳華房)
図を用いてわかりやすく解説されており、例題や演習問題が多く載せられていることから、自習用の本として薦められる。

<オフィスアワー>
授業前後、講師室(金曜14:30〜15:30)など。

<学生へのメッセージ>
線形代数学は煩雑な計算が多く現れ、自分で手を動かして計算法に習熟する必要があるので、しっかりと自習を行ってほしい。

 

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