2008年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
航空宇宙工学(Aerospace Engineering)[2A71]
2単位 田丸 卓 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 航空機、航空エンジンおよびロケットなどの技術の歴史的発展を概観し、それらの成り立つ原理、構造、機能などを知る。特にわが国の経験してきたその分野の開発経過と技術の要点を知り、工学的、技術的素養を涵養する。また、それら航空機・宇宙機、エンジン製造開発におけるわが国の現状を知る。航空機、宇宙機の利用状況、便宜性を知ると同時に、人間社会や自然環境に及ぼす影響を認識する。更に、航空機や人工衛星が大気観測など環境観測に貢献している現状を知る。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」: (A)○ (B)○ (D)◎ (F)O
(JABEEキーワード) <ジェットエンジン>、<ガスタービン>、<熱力学>、<燃焼>、<排出>、<大気循環>、<エネルギー保存則>、<熱移動と温度>、<空気力学>、<飛行力学>、<航空宇宙推進システム>、<ロケット>、<人工衛星>、
(前提となる基礎知識と取得後の展開) 本科目を履修する前に、「熱力学」、「流体力学」および「化学」などの科目や「力学」関係の科目を習得しておくことが望ましい。また、授業時には必ず携帯計算機を持参すること。簡単な問題を解きながら授業を進行することで、現実の数値に基づいた工学的センスを涵養したい。
- <授業計画>
- 1.{ガイダンス}大気環境の認識、航空機、人工衛星及び宇宙機の実機開発史、技術の過去と現状
2.{ジェットエンジン}原理、構造、作動と性能評価、わが国の開発現状、課題。 3.{作動の原理と構造}圧縮機とタービンの作動原理と主要構造、性能と評価因子、設計の課題 4.{燃焼器}要求事項、構造、要素設計技術、排出規制、最新技術と課題 5.{空気力学}空気の作用、飛行の原理、航空機構造・機能、最新の航空機技術 6.{超音速飛行体}超音速空気力学、ラムジェット、現在の技術と問題点 7.{ロケットと人工衛星}ロケットの構造、わが国のロケット技術、人工衛星の現状と課題
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は、「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(A)、(B)、(D)及び(F)に基づいて行う。時折の演習問題及び期末試験の実施により、その基準成績(60点以上)で評価する。上記の評価基準を満たせば、教育目標は達成される。
- <教科書>
- 室津義定著:「航空宇宙工学入門」、森北出版株式会社
- <参考書>
- 「ジェットエンジン概論」J.L.ケルブロック著、梶 昭次郎訳
「航空宇宙工学便覧」日本航空宇宙学会編、丸善株式会社 「航空力学 I」社団法人 日本航空技術協会 "JAXA NOTE 2005"(財)日本宇宙フォーラム "The Rocket" David Baker, New Cavendish Books
- <オフィスアワー>
- 火曜日 8時30分−9時、10時30分 - 10時40分、講義室あるいは非常勤講師室
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