2008年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
△機械機能設計学(Applied Mechanical Design)[4C03]
2単位 江口 之治 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- エンジンの設計は熱力学、材料力学、機構学、機械材料等機械工学全般の知識が必要であり、機械設計の機能などをエンジンの主要部であるピストン、連接棒、クランク軸について機械設計としての設計図を描く上での技術や規則を演習を通して理解しそれらに関連する歯車など動力伝達要素について習得する。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギ−・デザインプログラム」:(D),(F) (JABEEキ−ワ−ド) 「機械工学エネルギ−・デザインプログラム」:設計法、機械要素、加工法、熱力学、 (前提となる基礎知識と学習後の展開) 機械機能設計学を履修するには機構学、機械要素、材料力学、熱力学、機械力学、機械材料、を学習しておくこと。本科目学習後はCAD設計、システム設計など応用科目に進みます。
- <授業計画>
- 1.機械設計基礎事項(1)
機械要素、互換性、工業規格、応力と歪み、弾性と弾性限界 2.機械設計基礎事項(2) 許容応力と安全率、材料の品質、安全率の決定 3.平歯車の設計(1) 平歯車減速機の設計と演習 4.平歯車の設計(2) 平歯車減速機の設計製図 5.ガソリンエンジンの設計(1) 単気筒ガソリンエンジンの設計仕様 6.内燃機関のサイクルと熱効率(1) 7.オットサイクルのP-V線図,T-S線図 8.内燃機関のサイクルと熱効率(2) オットサイクルの熱効率と演習 9.ピストンの設計(1) ピストン材料、ピストン標準寸法の決定 10.ピストンの設計(2) ピストンピン、ピストンリングの寸法決定 11.連接棒の設計(1) 連接棒大端部、連接棒小端部の設計 12.連接棒の設計(2) 連接棒の棒部の設計 13.クランク軸の設計(1) クランクピン直径、クランクピン長さ 14.クランク軸の設計(2) クランクジャ−ナルの直径、クランクジャ−ナルの長さ
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は60点以上の者を合格点とする。
(成績点)=(定期試験)X0.6+(演習点)0.4 なお、演習点は講義中に行った設計計算書及び設計図(合計2回)の成績を平均とした。
- <教科書>
- とくになし、授業中のプリントを主とする。
- <参考書>
- JISハンドブック「機械要素> 日本規格協会
- <オフィスアワー>
- 木曜日14:40〜17:00、新宿校舎、1211室
- <学生へのメッセージ>
- 機械機能設計学は機械工学全般の内容を習得しておくことはもちろんであるが、設計計算した数値をそのまま使用することよりも、仕様、互換性、規格、等をいかに使いこなすことが大事であるかを理解してほしい。
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