2008年度工学院大学 第1部機械工学科 エコエネルギーコース

リサイクルシステム工学(Recycle System of Industrial)[4B71]

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2単位
佐藤 貞雄 准教授  
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田村 久義 講師  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
機械技術者は構造物や機器などの「もの作り」をするばかりでなく,自然環境保全の観点から循環型社会を目指す法体系の整備を基に省資源、省エネ及び材料の再生利用を考慮した設計倫理が強く望まれる.ここでは、今日のリサイクルシステムに関する法規、規格及びそれらの現状について学習し、リサイクル問題を解決するための基礎的知識を修得する.
具体的な達成度目標は:
1)リサイクル手法を習得する
2)リサイクルに関する啓蒙活動が出来る能力を身に付ける  
3)もの作りの機械技術者としての倫理観を養う
4)循環型社会環境を促進する能力を身に付ける  
5)LCAシステムを理解し実施する能力を身に付ける

<授業計画>
1.循環型社会形成の理念
2.プラスチックの年間生産量と排出量
3.リサイクルに関する法規制
4.リサイクル技術の具体例
5.紙、ガラス、スチール缶、アルミ缶などの排出量とリサイクル率
6.廃棄プラスチックによる環境汚染
7.リサイクルの将来展望
8.リサイクル法の概念とLCAについて
9.自動車のリサイクルとLCAについて
10.家電・建築のリサイクルとLCAについて
11.鉄鋼材料のリサイクル技術と考え方
12.非鉄材料のリサイクル技術と考え方
13.選別技術とリサイクルの考え方(その1)
14.選別技術とリサイクルの考え方(その2)

<成績評価方法及び水準>
成績は期末試験80%、達成度試験(小テストまたはリポート)20%の合計60点以上を合格とする.リポートは指示された日時に提出しないと単位修得は難しくなるから注意のこと.特に、金属、プラスチックのリサイクル手法及びLCAの基本概念を理解していること.

<教科書>
佐藤(貞)、田村作成:テキスト「リサイクルシステム工学」を生協で求めて下さい.授業はこのテキストを中心に行なう.

<参考書>
特に指定しない

<オフィスアワー>
佐藤:新宿校舎:来室(A-1737室)は授業の始め又は終わりがBetter.TEL(直通)03-3340-2584.
   八王子校舎:来室(12-103号室)は随時可、ただし、次により在室日時を確認して下さい.
   内線3518、TEL(直通)0426-28-4459、e-mail:at76030@ns.kogakuin.ac.jp
田村:新宿校舎研究室(A-1661)、来室は授業始めまたは終了後、TEL(直通)03-3340-2575、内2431

<学生へのメッセージ>
科学技術によって創出された製品は何時か必ず廃棄される。このとき廃棄の処理法を誤ると生物のライフサイクルに多大な影響を及ぼすし居住環境を著しく損なうことが知られている。ここではリサイクルに関する啓蒙と技術者としての倫理観を養い、LCAのシステムを学習し啓蒙する能力を身に付けること望んでいる.

<備考>
授業計画の1.〜7.は佐藤担当(プラスチックを中心に)、8.〜14.は田村担当(金属を中心に)の分担で授業を行なう.

 

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