2008年度工学院大学 第1部機械工学科

教育実践記録を読む(Let's Read Documents on Education)[2409]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
藏原 清人 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 今日,教育に対して大きな期待がもたれていると同時に多くの問題も指摘されています。いじめや不登校,「学級崩壊」,学力問題などなど。教師の問題も様々に指摘されています。反面,「先生」や「学校」ということばにほっとする一面があることもたしかです。
 教育実践のために高い理想を持つことは大切ですが突き進むだけでは必ずしも成功するとは限りません。実践のためには多くの条件や制約を考慮しなければならないからです。たとえば,生徒の心理,生活の実態と同時に教師自身の心理,人間関係,家庭生活や地域社会の問題など,複雑な実態を十分とらえることが重要です。
 教育は優れて実践的な営みであるので,こうしたことの理解には実践そのものにふれることが望ましいことはいうまでもありません。この授業では,その一助としてすぐれた教育実践記録を講読することによって,実際の教育現場におこる諸問題や教師としてのあるべき姿を考えたいと思います。今年は,リヒテルズ直子さんの『オランダの教育』を皆で読みながら,教育を幅広くとらえ,社会との関わりなどを考えたいと思います。これは新書版の読みやすい手ごろな本です。なお教育についての理解の幅を広げるために,その時々の教育問題等についても取り上げます。可能な場合はビデオ視聴,学校見学や合宿等を行います。

<授業計画>
1. 授業の方針について,参加者の希望,今年の計画
2〜12. レポート発表
13. まとめ

<成績評価方法及び水準>
授業中のレポート(課題報告)及び最終レポートによる。

<教科書>
リヒテルズ直子『オランダの教育』平凡社

<参考書>
適宜、授業中に紹介する。

<オフィスアワー>
火,水 16:00〜16:30 八王子校舎講師室,及び必要により授業後に行う。

<学生へのメッセージ>
例年,少人数でコンパなど行い,アットホームな雰囲気の中で行なわれています。教職希望者はもちろん,広く教育に関心をもつ学生の参加を期待します。

 

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