2008年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械工学基礎演習(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical)[2102]
1単位 雑賀 高 教授 [ 教員業績 JP EN ] 杉井 康彦 准教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 新入生へのガイダンス.機械工学を学んでいくうえで必要な基本的なことがらを学習する.簡単なものづくりを通して,機械を作る喜びを体験し,機械に親しめるようになることを目標としている.以下に具体的目標を示す.
(1)大学生活への導入.新環境への適合.大学,機械工学科および履修制度の理解. (2)機械工学を学んでいく上で必要なことがらを学び,スムーズに他の科目を学習できるようにする. (3)報告書の書き方を通じてスタディスキルやコミュニケーションについて学ぶ. (4)機械の設計についての基本的考え方を学ぶ. (5)ものづくり体験を通して,機械の仕組みを理解するとともに,ものづくりの喜びを体験する. (6)国際的な見地から,モラルや技術者としての倫理について考える.
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)〇,(B)〇,(C)〇,(D)〇,(E)◎,(F)○
(JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:<単位と標準>(1.5),<不確かさと精度>(1.5),<機械設計>(1.0),<組立>(3.0),<熱機器>(0.2),<エネルギーの形態と変換>(0.2),<マイクロナノ加工>(0.5),<医療/福祉/バイオ機器>(0.5),<材料試験法>(0.3),<加工機械>(0.3),<内燃機関>(0.3)
(前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目は,機械工学への導入科目であり,とくに前提となる科目はない.習得後,すべての科目と関連する.
- <授業計画>
- 第1週[ガイダンス]履修制度.機械工学科について.JABEEについて.シラバスの提示と成績の評価.
第2週[個別指導]大学および学生生活について.高校から大学への移行と新環境への適合.学習支援センターの利用について. 第3週[施設・研究室見学]TECCおよび機械工学科の研究室の見学. 第4週[研究所見学]SMBCのクリーンルームや半導体製造装置など最先端設備の見学. 第5週[もの作り体験(1)]原理とつくり方.組み立て 第6週[もの作り体験(2)]組み立て.機構の学習. 第7週[もの作り体験(3)]動きの調整.完成度の評価. 第8週[工学の基礎]物理量.単位と単位系.単位の換算についての演習. 第9週[専門的話題(1)]JABEEとは何か,技術者が自立して行動するためにはどういう資質が必要か,などについて考える. 第10週[専門的話題(2)]国家資格である技術士制度について学ぶ.JABEE修了から修習技術者を経て,技術士に至る道筋について考える. 第11週 [日本語・スタディスキル]日本語の文章表現.報告書の書き方.文献の探し方.レポート提出. 第12週 [専門的話題(3)]担当教員の専門について学習する. 第13週 [技術者の倫理]モラルや技術者倫理にかかわる社会問題について考え,レポートを提出. 第14週 [オリエンテーションキャンプ] スチューデントスキル.キャリア講座.衝撃吸収実験.
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,ものづくり等の演習80%、レポート20%で行い,合格点は60点以上. 演習への積極的な参加態度も評価の対象とする.
- <教科書>
- なし
- <参考書>
- なし
- <オフィスアワー>
- 授業の前後10分間をオフィスアワーとする.それ以外は,火曜日15:00-16:30
上記以外の時間帯の場合,メールで確認してから来てください. saika@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 機械工学基礎演習では,将来どんな技術者になりたいか,そのためにはどんなことを勉強すればいいのかということを考える場にしたいと思います.知識として何かを覚えるのではなく,自分の進むべき方向を決めるために,いろいろなもの作りに挑戦してみてください.
- <備考>
- 演習科目ですので,必ず毎回参加し,レポートを提出してください.
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