2007年度工学院大学 第1部情報工学科

伝送システム論(Transmission Systems for Communications)[5C23]

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2単位
平出 賢吉 非常勤講師

最終更新日 : 2009/10/28

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
携帯電話やインターネットに代表される各種情報通信システムについて、それぞれの成り立ちを紹介
したうえで、システムの基本的構成と特徴ならびに主要技術について詳解する。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1)通信の基本的目的を理解するとともに技術的達成方法および発展経緯を系統的に理解すること。
(2)電話機の動作原理、電話信号の伝送方法、電話網の構成と交換接続方法を系統的に理解すること。
(3)静止画、動画などの画像信号のディジタル符号化方法に関する技術を理解すること。
(4)コンピュータ通信の特徴を理解したうえで、ネットワーク構成および通信プロトコルを系統的に理解すること。
(5)光通信の構成を理解したうえで、3大主要技術である「レーザ」、「光ファイバ」、「フォトダイオード」の基本動作原理について理解すること。
(6)マイクロ波およびミリ波を用いる固定および衛星通信の構成と特徴を理解したうえで、アンテナ、送受信機、伝搬特性などについて理解すること。
(7)移動通信の種類と特徴を理解したうえで、使用周波数帯、電波伝搬、主要技術などに関する知識を習得するとともに、FDMA、TDMA、CDMAによるセル方式の移動通信の基本原理を理解すること。

<授業計画>
第1週 情報と通信 : 
情報と通信の定義、通信の目的と分類、情報通信モデル、音声・画像・文字・数字のディジタル符号化

第2週 電話のネットワーク : 
電話の原理、電話のネットワーク、電話の交換接続、信号方式と番号方式、高度電話サービス

第3週 多重化と中継伝送 : 
ディジタル多重化、フレーム同期、光ファイバ中継伝送、ディジタル無線中継伝送

第4週 衛星通信 : 
衛星通信の特徴、発展経緯、通信衛星(静止衛星と周回衛星)、TDMA衛星通信、FDMA衛星通信、移動衛星通信

第5週 コンピュータ通信(1) 高度情報化 : 
コンピュータと通信、バッチ処理からTSSへ、集中処理から分散処理へ、モデムによるデータ伝送からDDX/ISDNへ、イーサネットからインターネットへ

第6週 コンピュータ通信(2) パケット通信とTCP−IP : 
コンピュータネットワークの構成、パケット通信の原理、イーサネットとIEEE802委員会、通信プロトコルと標準化、TCP−IP、IPアドレスとドメイン名

第7週 コンピュータ通信(3) インターネットアクセス : 
インターネットの構成、メタリック線によるアクセス(モデム、ISDN、ADSL)、光ファイバによるアクセス(FTTH)、無線によるアクセス、VoIPとインターネット電話

第8週 移動通信と電波利用 : 
移動通信サービスの分類、電波と周波数、電波利用の現状、電波利用と標準化、移動通信関連の標準化

第9週 セル方式の移動通信 : 
セル方式の起源、同一周波数の地理的繰返し使用、セクタ化の効果、インターリーブ配置、マルチチャネルアクセス、FDMAとTDMA、セル方式の加入者収容能力

第10週 CDMA移動通信 : 
携帯電話の発展過程、セル方式の進化、発送の逆転、CDMA方式の加入者収容能力、CMDA方式の主要技術、CDMA携帯機の構成

第11週 携帯電話のネットワーク : 
携帯電話のネットワーク構成、携帯電話の接続制御、番号方式とルーチング、位置登録の進化、ハンドオーバーの進化

第12週 携帯電話の端末技術 : 
携帯電話の技術的進展、携帯電話の産業構造、携帯電話の無線機技術、CDMA携帯機の構成、マイクロプロセッサとDSP

第13週 モバイルインターネット : 
移動通信システムの進化、コンピュータ通信の進化、移動通信における高度情報化、       i モードのネットワーク構成、i モードの携帯情報端末、i モードの無線アクセス、i モードのアクセスサーバ、i モードのサービスコンテンツ

第14週 無線LAN : 
無線LANの位置づけと周波数帯、IEEE802.11―a/b/g、OFDM信号伝送の原理、無線LANのアクセス制御、無線LANのセキュリティ、公衆無線LAN

<成績評価方法及び水準>
定期試験は行わない。毎週の講義出席と提出レポートの内容により評価。毎週の講義内容に則した出題に対するレポートを次週に提出。各週10点満点X10週=計100点満点として評価。60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
情報通信システム : 南敏 著 (丸善)

<オフィスアワー>
E-mail : hirade@cotton.ocn.ne.jp にて対応。

<学生へのメッセージ>
電気工学の出身者にとって最低限必要な情報通信に関する知識を習得するようにがんばってもらいたい。

 

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