2007年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

芸術と社会II(Art and Its Social Aspects II)[4A06]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
梅津 紀雄 非常勤講師

最終更新日 : 2009/10/28

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 今学期は主として音楽を取り上げ、音楽の社会的効果・機能・作用を考えていく。
 表現一般がそうであるように、芸術的表現もまた、ある種の効果・機能・作用を持っている。そうした芸術の特質について、具体的に作品を鑑賞し、分析しながら、理解を深め、自分なりに批判的判断を下せるように訓練を積むのが授業の目的である。

<授業計画>
 ジャンルを固定せずに、さまざまな音楽作品を素材として、以下のようなテーマで授業を進める予定である。
1. 「他者」をどのように描き得るか
 オリエンタリズム、ユダヤの表現について
2. 聴き手はどんな欲望を持って音楽を聴くか
 ロック・ポップスの聴き手について
3. 集団の象徴としてどのように機能するか
 国歌についてなど
4. いかにタブーに挑んできたか
 主として「放送禁止歌」について

 授業で取り上げる予定の作品を以下に順不同であげておく。
・各国国歌(《君が代》を含む)
・オペラ(プッチーニ《蝶々夫人》他)
・映画音楽(エイゼンシテイン/プロコフィエフ《アレクサンドル・ネフスキー》他)
・文部省唱歌《蛍の光》《ふるさと》他
・「放送禁止歌」(岡林信康《手紙》、赤い鳥《竹田の子守歌》、泉谷しげる《戦争小唄》、なぎらけんいち《悲惨な戦い》、高田渡《自衛隊に入ろう》他)

※なお、以上はあくまで計画であって、リアルタイムで起こった事件に対して、何らかの応答を行うために、修正を加えることがある。

<成績評価方法及び水準>
 授業への出席を前提に、毎授業後のコメント用紙への記述と、学期末の試験結果とを合わせて総合的に評価し、60点以上の者に単位を認めます。成績評価方法および水準の詳細については第一回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
特に使用しない。

<参考書>
講義中に指示する。

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後、教室または兼任講師室で。

<学生へのメッセージ>
 「政治」というものは、国会や永田町界隈、東京都庁のような場所にだけあるのではない。組織があれば、そこには何らかの政治的な関係が存在する。政治家だけがアクター(行為者)であってそれ以外の者は圧力団体や有権者としてしか関われないような狭い意味での政治ではなく、広い意味での「政治」が存在することを身をもって知るときが必ずやってくる。それに備えるためには、文系諸科学、とりわけ社会科学の素養が必要だ。

 

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