2007年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
□物理化学III(Physical Chemistry III)[2465]
2単位 大倉 利典 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 個々の原子・分子の形や挙動を量子化学により明らかにする。これらをもとに固体反応論を用いて,実際に観察される巨視的な物質のふるまいや化学反応を説明する。
具体的な達成目標を以下に示す。 (1) 電子が実際の物質中でどのような役割を果たしているかを,基礎的に理解する。 (2) 量子化学に基づく化学結合とその結果形成される結晶に関する知識を用いて,相転移や固相反応などを理解する。
JABEEプログラム「マテリアル科学コース」 (JABEE学習・教育目標)C: ◎
- <授業計画>
- A 量子化学
1. 電子の粒子性と波動性,物質波 2. 波動方程式と波動関数 3. 原子の構造と電子状態 (1) 水素原子 (2) 多電子原子 4. (3) セルフ・コンシステント・フィールド(SCF)法 5. 分子の電子状態 (1) 分子中の電子状態と分子軌道法 (2) 等核2原子分子における共有結合 (3) 異核2原子分子におけるイオン結合 6. (4) 結合距離と結合次数 (5) マリケンの電子密度解析 (6) 共有結合性とイオン結合性 (7) 混成軌道の考え方 7. 分子から固体へ (1) 分子性結晶 (2) イオン結晶 (3) 共有結合性結晶 (4) 金属結晶 8. (5) バンド法と分子軌道法 B 固体反応論 9. 相転移 (1) 固相転移 (2) 多形転移と転移速度 10. 核生成と成長 (1) 均一核生成と不均一核生成 (2) 結晶成長 11. (3) ガラスの結晶化 (4) 結晶化ガラス (5) 核生成のない転移(スピノーダル分解) 12. 拡散とその工学的応用 (1) 拡散の法則―拡散の種類 13. (2) 拡散とイオン伝導 (3) 固相反応 (4) 焼結 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験の成績を中心に,授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し,60点以上の者に単位を認める。4回以上欠席(演習課題の未提出を含む)の場合,未履修扱いとする。
- <教科書>
- 「工学のための物理化学」(第1章、第4章)永井・片山・大倉・梅村 著 (サイエンス社)
その他、プリントを配布する。
- <オフィスアワー>
- 火曜日 16:30〜17:30
- <学生へのメッセージ>
- これまでに学習した「数学,物理,化学,無機化学,物理化学」などの科目が基礎となるので重点的に復習すること。
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