2007年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

物理学実験(Experiments in Physics)[4409]

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1単位
幸村 孝由 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
渡部 隆史 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
矢吹 文昭 非常勤講師
黒岩 洋敏 非常勤講師

最終更新日 : 2009/10/28

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
大学で初めて、物理学実験・化学実験をするという学生がいるかもしれない。特に、物理学実験をしたことがない学生が多いと思われるが、大学で理工学を学ぶということには、講義で理論を学び,演習で理論を応用するだけではなく,実験を通して理論の検証・発展を実際自分の手でやってみる(経験・実践する)ことが非常に重要となる

物理学実験の授業では,講義、演習、実験の3要素の中の実験について、基本的な物理事象を通して基本的理解・実践を行うことを目的とする。そのためには,基本的な理論を理解することに加え,

     ●測定装置の構造の理解,適切な使用
     ●正確な実験の実行
     ●データ(特に誤差,精度)の正しい理解
     ●必要事項をすべて網羅しかつ無駄のない実験レポートの作成

の4項目を習得することが必要である。この4項目のうち、実験レポートをまとめることは、実験の理解を深めることにもなり、また、実験レポートを書いたことがない大学1年生を対象とした授業ということもあるので、特に実験レポートを書くことができるようになることに重点をおく。
次の、 <授業計画> に示す実験テーマごとに実験レポートを提出してもらい,各実験そのものだけではなく,実験とは何かを理解していく。最終的には,実験について何も知らない読者が初読で追実験を行うことができるレベルの実験レポートをまとめることができるようにする。

<授業計画>
<第1週>  
・実験の概要説明

<第2、3週>
・実験テーマ0:ノギスとマイクロメータ
(誤差の取り扱いと解説,レポート作成の基本説明)

<第4〜11週>
・以下のテーマの実験を1週間に1テーマずつ行う。ただし、実験テーマによっては、1週間でなく2週間にわたって行う実験もあるので、全ての実験を行うわけではない。また、この第4〜11週の間に1回、誤差論について講義を行う予定である。

●実験実践の理解
実験テーマ1: 粉粒体の密度測定
実験テーマ2: 重力加速度の測定
実験テーマ3: 弾性率の測定
実験テーマ4: 電気抵抗の測定
実験テーマ5: 電流による熱作用 
 
●実験装置の理解
実験テーマ6: 光の回折による微細構造の測定
実験テーマ7: 熱電対の校正
実験テーマ8: 放射線測定
 
●物理量の測定
実験テーマ9: 気体の励起エネルギーの測定
実験テーマ10: 電磁コイルの特性測定
実験テーマ11: 磁性体の磁気的特性の測定

<第12週>
レポートの修正

<第13週>
予備日

<成績評価方法及び水準>
授業計画にあるように、実験テーマは0〜11まで計12テーマあり、基本的に1週間で1テーマずつ行うが、実験テーマによっては、2週間にわたって行う実験もあるため、計12テーマ全ての実験を行うわけではない。 
 成績評価は、実際に行った実験テーマ毎に実験報告レポートを提出し、そのレポートの内容によって成績を評価する。

・テーマ0の実験報告レポートでは、
  1. 概要
  2. 実験結果
  3. 解析結果
  4. 考察

の計4項目についてレポートで報告してもらい、これら4項目について、それぞれ5段階(0〜4点)評価を行う。したがって,テーマ0では16点満点となる(評価点A)。

・ほかの1〜11テーマについては、
  1. レポートの概要
  2. 物理学的動機
  3. 実験方法・実験理論
  4. 測定結果
  5. データ解析
  6. 考察

の計6項目についてレポートで報告してもらい、これら6項目について、それぞれ5段階(0〜4点)評価を行う(計24点満点)。したがって, 例えば、テーマ0に加え、テーマ1〜11の中から7テーマの実験を行った場合では、合計184点満点となる(評価点B)。ただし、「電気抵抗の測定」のレポートは、上記6項目から「2.物理的動機」を除く5項目だけ評価し、その場合は評価点Bは、184点満点ではなく、164点満点になる(以下の計算例は、184点満点を想定したものである)。

この場合、評価点Aと評価点Bによって、

(評価点)=((評価点A)÷16+(評価点B)÷184)X50

が評価点になる(各テーマの評価点を100点に規格化して成績を評価する)。ただし,実際に行った実験テーマに関し、全て実験報告レポートを提出することが単位認定の際には、必要条件とする。

また、研究報告には「早い者勝ち」的なところがある。したがって、どんなに小さな実験であっても、どんなに基本的な実験であっても、速やかにレポートをまとめる訓練を今から始める必要がある。そういったわけで、レポートの締め切りについては厳しくする。

<教科書>
「物理学実験」(学術図書出版:工学院大学物理学教室編)

<オフィスアワー>
火曜日1限目、木曜日3限目 (八王子校舎1号館208室)

<学生へのメッセージ>
講義のことに関する質問は大歓迎です。オフィスアワー以外で質問に来る際には、電子メール(ft13049@cc.kogakuin.ac.jp)で連絡のこと。

<備考>
また、今年度は実験テーマ(内容)を変更する予定である。具体的な変更点は、第一回の講義
の時に説明を行う。

 

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