2007年度工学院大学 第1部環境化学工学科

環境生態学(Environmental Ecology)[5A09]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
青山 芳之 非常勤講師

最終更新日 : 2009/10/28

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
(1)授業のねらい
地球温暖化問題のように、近年の科学技術の巨大・総合化にともない、科学技術の影響が地球規模に及んでいる。このため、技術者は自分の専門外においても、科学技術による環境への影響を地球規模の視点や地域の視点で検討することが求められている。特に生物への影響を知るためには、生物と環境の相互関係の学問である生態学の知識は不可欠である。
本講義は、生態学に関する基礎的な知識を学ぶとともに、人間活動が生態系や環境に及ぼす影響及び自然環境の保全や利活用技術について学ぶ。さらに理解を深めるために具体的な事例をあげて説明する。本講義の基本的な目標は、総合的・全体的(地球的)視点で、自然(地球環境)を理解し、地球環境はすべて繋がっていることを認識してもらうことである。
(2)達成目標
生態系や生物の理解を深めること。
生態系におけるエネルギーの流れと物質循環を理解すること。
人間活動と生態系の関係を理解すること。
自然環境の保全及び利活用技術について理解すること。

<授業計画>
第1回 環境生態学とは
本講義のねらい、環境問題の全体像、生態学の全体像、本講義の全体構成などについて解説する。
第2回 生態系とは
生物及び生態系についての全体像を解説する。
第3回 生物のつながり
個体群の成長や食物連鎖などの生物間の相互作用について解説する。
第4回 生態系のエネルギーの流れ
生態系におけるエネルギーの流れについて解説する。
第5回 生態系における物質循環
生態系における元素の循環について解説する。
第6回 生態系の制限因子と遷移
生態系の制限因子や生態系の遷移について解説する。
第7回 人間活動と生態系
人間活動と生態系の関係および環境問題について解説する。
第8回 環境影響評価
自然環境を保全する手法としての環境影響評価制度と、その具体的内容として自然環境調査法と予測評価方法を解説する。
第9回 自然環境保全技術
自然環境保全創造技術などについて解説する。
第10回 生態系と新エネルギー
生態系の利活用の観点から、バイオマスエネルギーを中心に新エネルギーについての概説し、特に木質バイオマスを中心に森林資源の活用方法について解説する。
第11回 環境分野の業務と資格
環境分野における業務とそれに関連する技術士等の資格を解説する。
第12回 環境生態学に関連する業務等の事例
自然環境に関する業務等の事例を解説する。
第13回 まとめ
本講義の全般を振り返り、広い視点で環境や科学技術全体を俯瞰する。

<成績評価方法及び水準>
評価は中間レポート(40点満点)と定期試験(60点満点)の結果により決め、合計が60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
なし
講義はプリントを配布しプロジェクターを用いて行なう。筆記用具は必携のこと。

<参考書>
参考図書の例を以下に示す。
EPオダム、基礎生態学、倍風館
日本生態学会編、生態学辞典、共立出版
日本生態学会編、生態学入門、東京化学同人
その他については、講義時に紹介する。

<オフィスアワー>
講義後1時間とし、それ以外では、メールで約束の上、対応する。

<学生へのメッセージ>
技術士として環境コンサルタント業務の経験を生かした講義をしたいと思います。環境に関連する仕事に感心のある方は是非受講してください。「木を見て森を見ず」にならないように、広い視点で物事を理解し分析でき、かつ問題解決能力のすぐれた社会人になってもらいたいと思います。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2007 Kogakuin University. All Rights Reserved.