2006年度工学院大学 教職課程科目

社会教育(Social Education)[9521]

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2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2006/05/30

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
社会教育(生涯学習)は、全ての人々が「自己実現をし、人類の歴史の主人公になり、人と人とをつなぐより良い社会を実現する力」を身に着ける学習です。より豊かで、より平和な21世紀実現の「鍵」として社会教育に期待が集まっています。社会教育の心を未来をつくる皆さんと共に考えたいと思います。

<授業計画>
 第1回 「ガイダンス」(人間にとって「学習」とは何か、これからの進め方)
 第2回 「社会教育とは何か? −その1− 」(身近にある社会教育、学校教育との違い)
 第3回 「社会教育とは何か? −その2− 」(社会教育の歴史、概念、体系、外国の状況)
 第4回 「社会教育の仕事 −その1− 」(公費社会教育と行財政・施設・職員の仕事)
 第5回 「社会教育の仕事 −その2− 」(その他の社会教育の仕事と関連した仕事)
 第6回 「学びを保障する法 −その1− 」(憲法・教育基本法・社会教育法)
 第7回 「学びを保障する法 −その2− 」(社会教育法制の特徴と現実の社会教育)
 第8回 「戦後日本の社会教育実践から学ぶ −その1− 」(戦後日本の五つのテーゼ)
 第9回 「戦後日本の社会教育実践から学ぶ −その2− 」(公民館、図書館、博物館等の実践)
 第10回「社会教育の基本 −その1− 」(戦前と戦後の違い、住民自治と民主主義の学び)
 第11回「社会教育の基本 −その2− 」(ユネスコ学習権宣言、子どもの権利条約と21世紀の学
                      び)
 第12回「社会教育法『改訂』と現実の社会教育」(規制緩和とは、国際化、IT、自立と協同、住
                         民運動等と社会教育)
 第13回「21世紀の社会教育を展望する」(「持続可能な社会」、「豊かで平和な社会」実現への学
                      び)

<成績評価方法及び水準>
 原則として、定期試験時期に課すレポートで評価する。60点以上の者を合格とする。レポートは、授業の理解度、個人の独自な考え方を評価する。試験は行わない。

<教科書>
 「新教育原論」(橋本太朗、小林洋一郎編著/酒井書店)、「社会教育のしごと」(社会教育推進全国協議会)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)

<参考書>
 「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)、「公民館・図書館・博物館」(小林文人編/亜紀書房)、「学びの原風景をさがし求めて」(片野親義著/国土社)、「公民館60年 人と地域を結ぶ『社会教育』」(「月刊社会教育」編集委員会/国土社)

<オフィスアワー>
 土曜日の午後2時30分〜3時

<学生へのメッセージ>
 社会教育は「人と人との出会い」です。「出会い」・「交流」を大切にしたい。半年ですが、現場の施設(公民館・図書館・博物館のいずれか)見学と皆さんとの交流会を実施したい。

<備考>
 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に記載されていると思いますので、ご連絡はいつでもどうぞ!

 

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