2006年度工学院大学 教職課程科目
△教職総合演習(Seminar on Teaching)[9374]
2単位 藏原 清人 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- この科目は、将来教職につくものが、現代社会の問題を総合的にとらえることによって、今日の教育の課題について考えをめぐらし、ひいては教育の内容の充実、方法の改善等に資することを目的として先般の教育職員免許法の改正によって設けられたものである。
この趣旨にそって、本授業では環境問題をとりあげることとする。環境問題といっても具体的には多くの問題があり、アプローチも様々であるが、ここでは、まず、その全体像をとらえ、現代の人類にとってさけることのできない問題としてわれわれ一人一人にとっても直面しているものであることを理解することが重要である。その上で、各自が具体的テーマを決め、調査報告を行う。この調査は文献やインターネットの活用とともに実践調査や学内外の専門家の支援を得て行うこと、調査結果の情報発信を行うことを含む。また、様々な人々との意見交換やディスカッションを行い、自分の考えをまとめあげていくことを重視する。さらに、各自の身近なところでささやかでも環境問題にかかわる実践につなげていくことができればうれしい。 具体的な進め方については、履修者と相談して決める。 この時間の履修は学部生を優先する。履修希望者が多数のときは、教職特別課程生、科目等履修生は後期の履修とすることがある。
- <授業計画>
- 1.教職総合演習についての説明
演習の進め方、課題の提示 2.「環境問題」について、問題と視点の提示 3〜5.資料の理解及び、各自のテーマの発表(1)〜(3) 6.環境問題 教材化の視点 7〜12.各自の発表 全体討論(1)〜(6) 13.まとめと講評 最終レポートの提出について
- <成績評価方法及び水準>
- 演習に積極的に参加し、発言を行い、討論をリードあるいはサポートしていること、授業参加者との協力,支援等を積極的に行っていることを重視する。
最終レポートにこれらの学習活動及び成果をまとめること。これらの学習活動が確認でき、今日の環境問題について自分の選んだテーマについて適切な理解をしている場合には、合格とする。 さらに、くわしくは授業中に提示する。
- <教科書>
- 特に設けない。
- <参考書>
- 授業中に適宜指示する
- <オフィスアワー>
- 木 16:30-17:30 新宿校舎2778号室
他 相談により設定
- <学生へのメッセージ>
- 教育というものは、常にこれから生きていく人を育てる仕事です。そのためには教育に携わる者が、現代の問題について適確に理解していることが必要でしょう。現代の問題には経済の問題、社会や文化の問題、世界の平和のこと、国際化のことなど、様々にありますが、ここでは、環境問題をとりあげてみました。これは、本学の目的でもある工学にも深くかかわりがあり、教職とともに皆さんの専門の学習の総合力を生かすことができるテーマだからです。
とにかく一緒に勉強しましょう。その中で調査、まとめ発表などにも慣れてほしいと思います。積極的な参加を期待しています。
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