2006年度工学院大学 教職課程科目

現代教職論(Study on Modern Teaching Profession)[9026]

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2単位
岩田  泉 非常勤講師

最終更新日 : 2006/05/30

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
授業では、将来、教職に就く者として必要な「子ども理解の視点」を習得することを目的とする。子ども理解は、教師自身の自己理解の程度に依存している。したがって、授業の複線として「自己理解」にも重点をおく。
さらに、具体的な達成目標として「子どもについて発達的視点から説明できる」ことをめざす。

<授業計画>
第1週 「教師としての役割」
     子どもや社会が教師に期待する役割を理解する。
     教師自身の自己理解の重要性を認識し子どもに共感できる心構えを学ぶ。
第2週 「教師としての成長」 
     教師としての成長要因について学ぶ。
     対人関係尺度からみた自己を理解する。
第3週 「子ども理解とは」 
     子どもの指導に重要である子ども理解の要因について学ぶ。
     共感経験尺度からみた自己を理解する。
第4週 「子どもとは」 
     教育の対象である子どもについて学ぶ。
     子どもという概念を理解し社会における位置づけと子どもの権利について学ぶ。
第5週 「家庭の理解」
     学習の場としての家庭を理解する。
     家庭の文化と子どもの行動の関係を理解する。
第6週 「児童期・思春期と学校教育」
     児童期・思春期の子どもにとっての学級担任の意味を学ぶ。
     また、心理発達の意味から633制などの学校教育システムを再検討してみる。
第7週 「現代の子どもの仲間関係とその問題」 
     同質性から異質性への変化を捉え、現代の子どもの仲間関係の問題点を把握する。
     対人関係の促進者としての教師の役割を理解する。
第8週 「学習者中心の学級づくり」
     相互指導や集団における学習の意味を理解する。          
第9週 「学習者中心の学級づくり」
     教師として効果的なコミュニケーションの方法や討議を促進する方法を学ぶ。
第10週「カウンセリングの理論」 
     教育相談の基礎としてのカウンセリングの理論を学ぶ。
     特に、来談者中心カウンセリングの理論、交流分析の理論について学ぶ。
     エゴグラムからみた自己を理解する。
第11週「カウンセリング実習」 
     教育相談の基礎として教師が身につけるべきカウンセリングの技術を学ぶ。
     受容、共感、傾聴的態度など相談に必要な構えを実習してみる。
第12週「まとめと試験」 
     キーワード中心の試験を行う。

<成績評価方法及び水準>
試験を行う。その結果に出席状況、授業時の課題か演習問題の結果を総合して評価する。
60点以上に単位を認め、60点未満の場合は追・再試験を行う。
追・再試験は80%正解で単位を認める。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
授業時に必要に応じて紹介する。

<オフィスアワー>
授業の前後に、非常勤講師室(12F)にて。メールは随時。

<学生へのメッセージ>
自作プリント、資料を用いて授業を進めるため、やむをえない場合以外は欠席しないよう留意してください。
夏期集中授業のため、他の集中授業と重複しないよう履修すること。
試験の日程は調整するが、決まった日程を優先すること。

 

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