2006年度工学院大学 教職課程科目
○教育原論(Principles of Education)[9012]
4単位 内山 宗昭 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 教育に関する基礎的な原理・理論、思想、また制度や歴史についての講義行ない、教育に関する基本的な概念・知識および考え方等について学ぶ。教職課程ならびに学芸員課程共修の授業であることをふまえて、学校教育、社会教育両面の視点から、取り上げ考えてゆきたい。
具体的達成目標は次の通り。 1)学校教育、社会教育の現在の動向について関心を持ち、教育を担う側の視点から考えることを身につける。 2)小論やレポートの作成を通じて、教育についての問題関心を深め、考えて、それを客観的に表現しうる力を養う。主観的な感想のレべルから脱し、各自の率直な問題意識は大事にしながらも、体系的・客観的な考察が出来るようなレベルを習得する。 3)基本的な概念・知識の習得を図る。教育観、学校論、教師論、子ども論、カリキュラム論、教育方法論、教育行政・制度論、社会教育、教育史、教育の国際化のテーマの学習を通じ、学習権、生涯学習、子どもの権利条約、国際理解教育、等のキーワードの理解も図る。
- <授業計画>
- 1. [教職課程・学芸員課程の学習について] 導入的な講義を行う。
2. [教育の意義論・本質論(1)] 教育の概念の検討 3. [教育の意義論・本質論(2)] 教育制度と学習権の問題を考える 小レポート実施 4. [学校論(1)] 学校の歴史 学校の起源 近代公教育制度の成立とその課題 5. [学校論(2)] 学校の機能について(1) 近代公教育制度の特徴的機能 6. [学校論(3)] 学校の機能について(2) 学校と「生涯学習」 7. [学校論(4)] 学校経営・学級経営 学校経営・学級経営の内容と課題 8. [社会教育論(1)] 生涯学習論 9. [社会教育論(2)] 学校教育との連携 博物館と学校の連携 小レポート実施 10. [日本の教育の歴史(1)] 近代以前の教育について 11. [日本の教育の歴史(2)] 戦前の教育史 12. [日本の教育の歴史(3)] 戦後〜現代の教育史 13. [まとめ] 前期のまとめ 小レポート実施 14. [子ども論(1)] 子ども観の変遷 少子化社会 子育て支援 15. [子ども論(2)] 子どもを取り巻く環境について 子どもとメディア 子どもの権利条約 16. [教師論(1)] 教師像に関して 17. [教師論(2)] 教員養成に関する課題 小レポート実施 18. [教育方法論(1)] 感覚的実学主義の系譜 新教育運動の系譜 19. [教育方法論(2)] 系統学習と経験学習 小レポート実施 20. [教育行政・制度論(1)] 教育行政の組織と運営 21. [教育行政・制度論(2)] 制度改革とその方向をめぐって 22. [教育改革とカリキュラム論(1)] カリキュラムの類型 カリキュラム改革 23. [教育改革とカリキュラム論(2)] 学校教育・社会教育連携によるカリキュラムの構想 小レポート実施 24. [国際化と教育(1)] 国際理解教育の展開 環境教育、開発教育、国際教科書改善運動等について 25. [国際化と教育(2)] 地域の国際化と多文化教育 26. [まとめと課題学習] 全体のまとめ 課題の実施
- <成績評価方法及び水準>
- 試験を後期に実施する。中間の夏期には試験に代えてレポートを課す。この2つが評価の中心(70%) さらに講義時に書いてもらう小レポート(30%)を総合して評価する。
- <教科書>
- 「新教育原論」橋本太朗他著(酒井書店)
- <参考書>
- 講義時にテーマごとに紹介する。
- <オフィスアワー>
- 新宿校舎 2777研究室 木曜日 13:00〜15:00
八王子校舎 授業の前後 講師室および共通課程準備室 水曜日4限、5限、金曜日5限の前後。
- <学生へのメッセージ>
- 教職課程、学芸員課程を問わず、まず、教育について自分の考えを持つきっかけにして欲しい。学習をしてゆく中で、いろいろな角度から教育を深く考えてゆけるよう、学生諸君も意識的に学習することを是非心がけて欲しい。
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