2006年度工学院大学 第2部建築学科
公共建築計画(Theory of Public Architecture)[2663]
2単位 木村 幸弘 非常勤講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- この科目は、公共建築物を計画する上で施設運営上の諸問題から計画理論研究を試みることと、
具体的な実例研究を通して企画から設計への計画的手法の習得を目指している。 建築計画学は、分析的な研究活動から建築設計への総合的な提案まで幅広い考察が求められ、 必要条件等の把握および解決すべき問題の対象、計画目的を明確にすること、それらに加えて 計画方針の具体化を目指して検討・判断を繰り返し、より効果的に提案する手法を学習する。
- <授業計画>
- 第1編 建築計画学 原理論編
第1週 第1章建築計画学のあり方・・・建築計画学の問題点を概観し学問的なねらいを検討する。 第2章環境と人間・・・この課題は、今日的な言葉だが、人間工学的見地から考察する。 第3章人間生活空間に関する心理学的問題・・・3人の代表的心理学者の学説を学習する。 第2週 第4章人間生活空間のシステム概念とシステム設計・・・人間生活空間システムを検討する。 第5章人間個体空間の理論とその応用・・・仮説演繹的に理論化し、基本的応用を試みる。 第6章人間生活空間量の算定方法・・・生活空間規模算定の方法と妥当性を検証する。 第3週 第7章人々の集まり、集まり型、集まり方の論理・・・各種人間集団の法則性を検討する。 第2編 建築計画学原理論の応用編 第8章住まいの標準的規模計画・・・住まいは公共建築の原点、家族構成に伴う住まいの 規模について考察し、事例研究を踏まえて検討する。 第4週 第9章幼児施設計画(幼稚園・保育園は住まいと公共建築の最初の接点) その1,資料の概略説明、および建築設計II課題との関連事項も説明する。 その2,教材、第1節〜第4節 第5週 その3,教材、第5節〜第9節 競技設計における計画案『大阪泉北ニュ−タウン計画・保育所』の説明。 第6週 その4,幼稚園基本計画の規模計画演習、電卓、三角スケ−ル、筆記用具等を持参。 第7週 その5、幼稚園基本計画の平面計画演習。電卓、三角スケ−ル、筆記用具等を持参。 第8週 第10章コミュニティ(地域)施設の生活空間システムと基本計画 その1,資料集成の概略説明する。都市・農山村の地域特性があり、多様である。 第9週 その2,教材、第1節 はじめに。 その3、 第2節 コミュニティ施設の各種機能と規模計画。 その4, 第3節 地区・集落レベルにおけるコミュニティ施設の地域計画。 第10週 その5、コミュニティ(地域)施設の基本計画演習(規模・平面計画) 第11週 第12章公共図書館における生活空間システムと基本計画 その1,第1節〜第3節 その2,第3節の演習(電卓、筆記用具ほかを持参) 第12週 その3,第4節〜第6節、および英国の事例『CHANDLER'S FORD PUBLIC LIBRARY』 その4,第4節の演習(電卓、三角スケ−ル、筆記用具を持参)と平面計画(宿題) 第13週 第13章オフィスビルの基本計画 その1,資料集成の概略説明、最近の動向。 その2,オフィスビルの基本計画(規模・空間構成計画) 第14週 その3、平面計画の演習 第15回 期 末 試 験 (試験日:2007年1月 日の予定)
- <成績評価方法及び水準>
- 科目成績は、定期試験60%、平常点40%(演習提出物評価20%、出席回数・真剣度20%)
とする。ただし提出物が著しく不完全なるものは未提出と同等と見なし、真剣度ゼロと見なすので、 十二分に注意すること。提出物の受付は原則として出題の次週授業日冒頭のみとする。
- <教科書>
- 建築計画ノ−ト及び設計資料集成(生協配布、授業の初日から利用するので購入の上出席の事)
さらに、教材に示されない参考資料を適宜、配布する予定である。
- <参考書>
- 「代謝建築論」菊竹清訓著、彰国社刊(絶版なので、図書館で閲覧)。
「人間工学」正田亘著、恒星社厚生閣刊。システムの話/システム設計、日経文庫。 「新しい学校建築計画・教育環境のオ−プン化」長倉・大野監修・編集、ソフトサイエンス社刊。 「建築設計資料集成」日本建築学会編、丸善刊。建築設計資料(シリ−ズ)建築資料研究社。 なお、月刊建築雑誌、新聞等の社会的問題の関連情報などは必ず閲覧し、問題意識を養うこと。
- <オフィスアワー>
- 前・後期とも火曜日、17:00〜17:50
- <学生へのメッセージ>
- 授業は、建築計画ノ−トおよび資料を中心に解説して進めるので、予め予習をしておくこと。
板書きは必要に応じて行うが最小限にとどめ、ノ−トのまとめは自らのスタディを含めて整理さ れたい。授業中の教室の出入りは無用に願いたい。加えて、授業はこの科目の全てを行うことは できないので、学生各位の捉え方にしたがい、図書館等で調べ学習をして、自らの見識の拡大を 試みられたい。また、建築設計科目は、各科目の学習成果を総合することが目的であり、この 科目との関連も十分に考慮の上、履修されたい。おわりに、批判・意見があれば遠慮なく。
- <備考>
- カリキュラムは他の科目と連携しているのがほとんどである。然も、それぞれに基本的には
ステップがあり、自らの目標に対して効果的に学習されることを期待する。思いつきでの科目 履修は時間の無駄使いであると思うのだがどうだろうか。
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