2006年度工学院大学 第2部建築学科
△社会思想B(Social Thoughts B)[3612]
2単位 小野 一 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 「新しい社会運動」の意義と可能性を検証することを通じ、現代社会のあり方や私たちの生き方を問い直す。本講義での達成目標は以下のとおり。
(1)「新しい社会運動」について、現象面のみならず、その背後にある価値観や政治社会状況の変化についても理解を深めることで、その現代的意義を考察する。 (2)研究テーマを設定し、それに基づく主体的な文献調査を行う。 (3)得られた情報を批判的に分析し、体系化する能力を高める。 (4)当該問題に対する自らの意見を形成し、それを論理的でわかりやすい文章に表現する。
- <授業計画>
- 【第1部】イントロダクション
1.「新しい社会運動」とは?−−何が「新しい」のか 2.価値観の変動−−出発点としての「1968年」 3.「物質主義/脱物質主義」対抗軸の出現と政治システムの再編成 4.レポートの書き方について 【第2部】エコロジー・環境保護運動 5.地球環境問題の「発見」−−ふたつの古典:「沈黙の春」と「成長の限界」 6.「持続可能な発展」という解−−国際政治におけるアジェンダ化、特に南北問題との関連において 7.温暖化防止のための地球規模での取り組み−−リオ、京都、ボン 8.脱原発社会の構築は可能か?−−2000年ドイツにおける脱原発協定をめぐって 9.環境思想における人間中心主義とエコ中心主義−−何が問われているのか? 【第3部】フェミニズム・女性解放運動 10.女性の社会進出と男女のの実質的平等−−第2波フェミニズム運動の経験も交えながら 11.ジェンダー概念の発見−−作られる性役割と「らしさ」 12.日本におけるフェミニズム運動から 【第4部】グローバル化経済に対抗しての国際的連帯の構築 13.「ジュビリー2000」と「世界社会フォーラム」を例に
- <成績評価方法及び水準>
- 最終的な成績評価は学期末の教場試験(レポートをもって代える場合もある)を主たる評価基準とし、平常点を含む総合評価において60点以上を獲得した場合を合格とする。詳細は初回講義時に説明する。
- <教科書>
- なし
- <参考書>
- 大畑/成/道場/樋口編『社会運動の社会学』(有斐閣選書)、A.ドブソン著『原典で読み解く環境思想入門』(ミネルヴァ書房)、B.フリーダン著『新しい女性の創造』(大和書房)、等。その他の参考書は講義中に指示する。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎1号館314号室:木曜日5時限目(前期)、木曜日昼休み(後期)
新宿校舎27階2744号室:水曜日17〜18時(後期は19時30分以降も可) 上記以外にも、事前に協議の上で研究室来訪の日時を予約することができる。休暇中は必ず事前に予約した上で来室すること。
- <学生へのメッセージ>
- 自らテーマを設定し、書物を調べ、自分の頭で考え文章にまとめる、というプロセスを重視する。成績評価もこのような観点からの到達度評価である。いわゆる「受け身的」な受講態度では成果は望めない。問題関心を明確にした上での主体的参加が望まれる。
- <備考>
- エコロジー運動とフェミニズム運動を主たる題材として講義プランを組んだが、「新しい社会運動」には他にもいろいろなものがある。参加者の希望があれば可能な範囲でそれに応えていく方針である。
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