2006年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
△現代社会の倫理(Ethics for Our Society)[1405]
2単位 岡田 大助 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 日本倫理思想史上の主要なテキストとの対話を通して、現代社会を生きる倫理を考える。
「達成目標」 (1)「倫理」とは何か(2)人間とは何か(3)私とは何か、といった倫理学の問いに対して、講義で紹介した思想家との対話を通して、自分の言葉で答えられるようになること。
- <授業計画>
- 1.ガイダンス 「倫理学」とは何か。「近代」と「現代」
2.夏目漱石の倫理思想(1)「現代日本の開花」 3.夏目漱石の倫理思想(2)「私の個人主義」 4.夏目漱石の倫理思想(3)小説『こころ』に見るエゴイズムと個人主義の限界 5.北村透谷の倫理思想(1)ロマン主義と「内部生命論」 6.北村透谷の倫理思想(2)「厭世詩家と女性」 7.北村透谷の倫理思想(3)『蓬莱曲』に見る内部への超越の試みとそのつまずき 8.北村透谷の倫理思想まとめ 中間試験 9.武士道(1)『今昔物語集』『平家物語』に見る主従関係 10.武士道(2)『三河物語』に見る主従関係 11.武士道(3)『葉隠』に見る主従関係 12.武士道(4)『葉隠』に見る主従関係に収まりきれないもの 13.まとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 「達成目標」に達しているかを問う中間試験(20点)と定期試験(80点)によって成績を評価、60点以上の者に単位を認める。試験では(1)思想家の考えの要約、(2)自分の考えを自らの言葉で具体的にかつ根拠づけて示すこと、の二点について、その優劣を段階的に評価する。なお、成績評価の詳細については、第一回目の講義でより具体的に説明するので、必ず出席すること。
- <教科書>
- なし。プリントを配る。
- <参考書>
- 佐藤正英『日本倫理思想史』東京大学出版会
菅野覚明『武士道の逆襲』講談社現代新書
- <オフィスアワー>
- 授業前後、教室または講師室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 国際化する現代社会を生きる我々が、「倫理」について考えるに当たり、他国の考え方に開かれていることの重要性は論を待ちません。しかし、そのためには、同時に、自らの内なる伝統を自覚することが必要です。ところが今日、後者を顧みる機会はほとんどありません。以上を踏まえ、本講義では、日本の倫理思想史に焦点を当てて学習します。自らの内なる他者との対話は、自らの思索を鍛え、多面的な見方を身につけるまたとない機会となります。
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