2006年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

世界の社会思想(Social Ideas in the Western World)[1414]

[試験情報を見る]

2単位
荒川 敏彦 非常勤講師

最終更新日 : 2006/05/30

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 わたしたちは、いやおうなく、この「近代社会」の中で生きていかねばなりません。たしかな社会認識は、社会に飲み込まれないために、つまり自分の人生のために必要なことなのです。しかし、社会を認識するには、認識のための道具が必要です。講義では、学生のみなさんが社会認識の「視点」と「方法」を自らのものとすることを、第一の目的とします。
 今年度は、「近代社会」をもっとも深く洞察した思想家のひとりであるマックス・ヴェーバーの思想について検討します。ヴェーバーの思想からは、その鋭い分析内容だけでなく、分析装置や分析方法を豊富に学ぶことができるからです。最終的には、学生のみなさんが、ヴェーバーを参照軸としながら、自分自身で日本社会に対する独善的ではない認識を得る道を開くことが目標です。

(4限のこの授業は、とくに中国文化世界と西洋キリスト教世界との関わりについて考える手がかりを与えてくれるでしょう。両者の関係は、今後ますます重要になってくるだろうことは明らかです。)

<授業計画>
 前半の数回では、社会思想入門を兼ねて、指定教科書に沿ってヴェーバーの思想のポイントを概観します。後半では、そのポイントを踏まえて、ヴェーバーの具体的な歴史社会分析を批判的に検討します。この授業では、キリスト教ヨーロッパと中国文化圏とを比較した名著『儒教と道教』が題材です。(安易な印象ではなく)細分化した比較検討こそが、あらたな社会認識にとって重要だと知る、よい参考となるでしょう。

第1回〜第4回 ヴェーバーの思想のポイント
第5回〜第6回 中国の社会文化史的基礎
第7回〜第10回 儒教と社会(読書人身分と生活指針)
第11回〜第12回 道教と社会
第13回 まとめ(儒教とピューリタニズムの比較)

<成績評価方法及び水準>
 (1)授業にきちんと出席した者に対し、学期末に筆記試験を行う。
 (2)適宜、授業中に小レポートを書いてもらう。
 (1)と(2)を総合して、60点以上の者に単位を認める。
成績評価方法および水準の詳細については第一回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』(平凡社新書)

<参考書>
マックス・ウェーバー『儒教と道教』(創文社)

<オフィスアワー>
授業終了後に教室で。

<学生へのメッセージ>
大学生でいるうちに〈社会を認識する〉という重要な課題に一度は取り組んでおきたい、という方を歓迎します。また、ときどき映像を用いて、ヨーロッパと中国の文化事情について理解を深めてもらいます。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2006 Kogakuin University. All Rights Reserved.