2006年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○電気システム序論(Introduction to Electrical Engineering)[5111]
2単位 曽根 悟 教授 [ 教員業績 JP EN ] 高木 亮 助教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 高校までの学習内容は,学生の一人一人について千差万別であり,工学やその大切な一部である電気工学に関する知識や心構えが十分にあるとはいえない。また,電気システム工学科に入学した諸君の全員が第一希望でこの学科を選んだとも限らない。このような実態・状況を踏まえたこの講義の目的は,まず電気系の学問体系に興味を持って貰い,これからの学習に必要な心構えを示すことである。具体的には,電気システム工学科に入学したメリットを示して電気システム工学科に入学した喜びと自信を持って貰うこと,電気工学を学んだ先人の活動例を示して,未知の領域への柔軟な対応力を持つ意識を育てること,広義の電気系の産業を示して,就職や大学院への進学に備える心構えを持って貰うことなどである。
その上で,電気システム工学科とその姉妹学科である情報通信工学科のカリキュラムの体系を理解し,各自の興味や将来計画に応じた学習計画を個人別に具体的に作成することを通じて,4年間の大学生活を有意義に過ごすことができるような指導と助言を行う。 達成目標は,個人個人の興味と(自分自身で考えている)能力に応じた,無理がなく積極的な学習計画ができ,これを状況の変化に応じて変更する術を身につけることである。
- <授業計画>
- 1.工学部電気システム工学科に入学して [曽根・高木]
大学での学習とはどんなものか 学修の心構え 工学とは何か 目的を持った自然科学系の学問 人間生活への貢献が目的 手法はきわめて柔軟だが論理はいつも必要 良い工学者になるには 物理・国語・数学が重要 これからは英語も 電気工学者の利点と電気システム工学科の魅力
2.工学院大学での学習のシステム [曽根/高木] 講義・実験・演習・輪講・卒論 講義科目の分類と卒業条件 必修,資格取得上の必修,必履修,選択必修,選択 卒業の条件と途中の関門 3年次科目履修条件(八王子関門),卒論着手条件,卒業条件 必修科目を落とすとどうなるか まず必修科目だけの4年分の時間割を作る 資格の取得 取りたい資格に必要な科目は必修と考えて時間割にプラスする 新学部,特に情報学部の2学科(コンピュータ科学科,情報デザイン学科)との関係 輪講・卒論と大学院への進学 インターンシップと就職活動 学習以外の諸活動との関係 個人の学習計画の重要性 アンハッピーな脱落者はどのようにして発生するか どうせ『脱落』するなら早めに,ハッピーな『脱落者』に
3.電気工学の体系と電気システム工学科の標準カリキュラム I [曽根/高木] 数学と物理学系 道具としての数学と理学としての数学は全く違う 道具としての数学,計算機およびシミュレーション 数学と回路理論・線形系理論 見えないもの(五官で感じないもの)を扱う能力 広すぎる世界の表現 dBの世界 物理学は自然科学系全体の基礎 工学的センスの基としての重要性 論理の展開と言葉の重要性 論理表現としての国語(英語)の重要性
4.電気工学の体系と電気システム工学科の標準カリキュラム II [曽根/高木] 計測・制御・エレクトロニクスの世界 思いのままに操る技術 役に立つ電気電子工学の代表 実験の重要性 エネルギー・機器 古典的電気工学の中心であるとともにまだ発展する基幹分野 21世紀に花開く数少ない新技術としての超電導応用(超高速鉄道)など 応用分野での情報技術の重要性
5.6.個別時間割の設計 I [高木/曽根] まずは八王子の時間割(1, 2年生分)から作成する 楽観的時間割の作成 履修計画のあるものは全部合格すると仮定 悲観的シミュレーション 複数の苦手な必修科目が全部不合格になったと仮定 現実的な見通し 科目別の合格率を合理的に仮定してのシミュレーション 科目別の内容は工学院大学工学部電気システム工学科のページ http://www.kogakuin.ac.jp/gakka/1c1/index.html からシラバス(授業計画)でチェックして,各自の合格率を推定すること 埋めてゆく順序は 必修,資格上の必修,選択必修,その他の順で 必修・資格上の必修は安全側の仮定として次の年度にも取れるように設計 選択必修,選択科目ははじめから歩留り(取りこぼし)を考えて履修設計すること
7.基幹分野としての電気システム工学 [高木] 広義の電気系産業と狭義の電気産業 なぜ電気システム工学を学ぶこと,本学科に入学したことが有利か 姉妹学科,情報学部との関係 [1] 学問的関係 姉妹学科,情報学部との関係 [2] 学修の制度上の関係 姉妹学科,情報学部との関係 [3] 産業としての関係
8.電気系の産業と卒業後の進路 [曽根・高木] 就職活動の概要と就職支援センター・就職課の活用 電気系なかでも電気システム工学科に求人が多くなる理由 多いことは必ずしも希望する企業等に入りやすいことを意味しない 自由応募と大学推薦,学科推薦と教員推薦 望まれる人材とインターンシップ 自分の価値を高めておくことが不可欠
9.大学院電気・電子工学専攻と情報学専攻 [曽根・高木]
10. 電気工学の歴史と人物 I(高木)
11. 電気工学の歴史と人物 II(高木)
12.13. 個別時間割の設計 II [曽根・高木]
14. 「定期試験」
- <成績評価方法及び水準>
- 理解度などを知るために随時行う簡単なテスト(合計で20点),12.13.で作成した個別時間割とその説明書(50点)及び期末試験(30点)の合計で成績を評価する。電気システム序論自体は学問体系の一部ではなく,客観的な到達目標とそれを検証する評価にはなじまないので,各自の問題意識やそれに基づく学習計画をどこまで具体的に考慮し作成したかなどを評価する。出席をせず,計画作成作業に加わらないと単位は取得できないが,「出席点」などは当然のことながら与えないから,自分自身のためにも具体的学習計画作成の作業は熱心に行うことが要求される。
- <教科書>
- なし(不要)。必要に応じてその都度 資料・作業シート等を配付する。
- <オフィスアワー>
- 担当者は二人とも新宿が本務地であるため,定期的にオフィスアワーを八王子で確保することはできない。個人的な相談ごとがあれば,授業の前後や事前にメール sone@cc.kogakuin.ac.jp 等[高木助教授のメールはシラバス作成時点では未定なので,授業の初回に通知する]で相談の日時や場所を約束してほしい。
- <学生へのメッセージ>
- まずは電気システム工学科への入学おめでとう。この学科に入って良かった,と思ってもらうことが第一の目的,不安が少なくなる(本当は無くなると良いのだが)のが第二の目的,もともとしっかりした理由で本学科を選んだ諸君には前途がよりよく見えるようになるのもこの講義の目的です。遅刻しないで良く聴いてください。予習は不要ですが,復習はしっかりやってください。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1040/
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