2006年度工学院大学 第1部環境化学工学科
○基礎反応速度(Fundamentals of Chemical Kinetics)[3163]
2単位 五十嵐 哲 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 物質の変換速度の十分な理解が,化学合成や環境浄化のための反応操作を始めとする種々の移動操作の基本となる.本講では,反応速度の定義,反応速度の測定法,測定結果の整理の仕方,さらに反応速度の理論的解釈について学ぶ.
以下に,具体的な達成目標を示す. (1)反応速度式と速度定数の定義を理解すること,(2)反応速度式の理論的的意味を理解し,使用できること,(3)反応速度の温度依存性を理解し,使用できること,(4)定常状態近似と律速段階近似を理解すること,(5)衝突理論と活性錯合体理論を理解すること. 内容の理解を深めるために,計算を中心とする演習を行なうので,電卓を持参すること.
(JABEE学習・教育目標) 「環境化学工学プログラム」:(D)◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)-(2)◎
- <授業計画>
- 1.「高校の復習」反応の速さとしくみ
2.「反応速度式,速度定数,反応次数」定義および初速度からの速度式の求め方 3.「一次反応の速度式」積分型速度式の誘導と半減期 4.「二次反応の速度式」積分型速度式の誘導と半減期 5.「反応速度と化学平衡」一次可逆反応の反応速度と化学平衡定数の関係 6.「温度と反応速度」活性化エネルギーとアレニウス式 7.「反応の解析」素反応:単分子反応と2分子反応 8.「逐次反応」逐次反応の生成物の濃度変化 9.「定常状態近似」定常状態近似法の理論と応用例 10.「律速段階近似」律速段階近似法の理論と応用例 11.「酵素触媒反応」酵素と基質の反応機構 12.「衝突と反応」衝突理論による反応速度論の解釈 13.「活性錯合体理論」活性錯合体理論による反応速度論の解釈
- <成績評価方法及び水準>
- 中間試験と定期試験で成績を評価し,60点以上の取得者に単位を認める.
- <教科書>
- 「アトキンス物理化学(下)第6版,第25,26章」千原英昭,中村亘男訳(東京化学同人)
- <参考書>
- 「反応速度論」斎藤勝裕著(三共出版):図表が多く,基本的かつ豊富な内容を平易に説明.
その他,図書館にある物理化学の参考書.
- <オフィスアワー>
- 授業終了後1時間.それ以外でもメイルで約束の上,対応可.居室:12号館(総合工学研究棟)2階208室.
E-mail:igarashi@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 計算問題が解けるように.わからないことは早めに質問に来ること.「環境化学工学演習1」において行なう計算演習の理解が,「基礎反応速度」の合格につながる.
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