2006年度工学院大学 第1部環境化学工学科
○物理化学実験(Physical Chemistry Laboratory)[4115]
2単位 中川 克巳 助教授 [ 教員業績 JP EN ] 高瀬 久男 助教授 [ 教員業績 JP EN ] 藤原 幸男 助教授 [ 教員業績 JP EN ] 内田 雅樹 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 物理化学実験の基本操作として、質量、温度、圧力、容積、交流電流、電圧の測定を行い、物理化学的現象である液体、固体の密度、液体の粘度、気体の状態、相変化に伴うエンタルピー変化および中和熱の測定をする。実験を通じて物理化学的なものの見方と考え方を養い、自然現象の客観性を理解する。
(JABEE学習・教育目標) 「環境化学工学プログラム」:(C)○ (D)◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)-(1)◎
- <授業計画>
- 第1週は物理化学実験のガイダンスである。次週からの実験は下記 6テーマで、1テーマを2週間(3コマ×2)で実施する。各テーマの第1週の1時限目は実験に関する講義を行い、引き続き測定を実施する。第2週は、実験結果に関してのグループ討論を行い、その後、各自のレポートを個人別に書き方、内容等をチェックし、 問題がなければ受理する。問題があれば返却し、訂正後再提出する。実験は2〜4名のグループ実験である。
実験A. 水の相変化に伴うエンタルピー変化の測定 氷に連続的に熱を加えると状態が変化して、水になり水蒸気になる。この過程で氷の融解熱、水の顕熱、水の 蒸発熱をそれぞれ測定し、水の相変化に伴うエンタルー変化が相変化を伴わない場合に比べて、いかに大きい かを理解する。この現象は何に起因しているかを考える。相図についても学ぶ。 実験B. エタノール−水系の粘度測定 エタノール〜水系の粘度を温度一定条件下で測定すると極大値を持つ。この極大値は何に起因しているかを考 えてみる。また、粘度測定法や高分子溶液の粘度についてもあわせて勉強する。 実験C. 定容条件における気体圧力と温度の関係の測定 実在気体(ヘリウム、二酸化炭素)の定容条件における圧力と温度を測定し、van der Waals状態方程式の係 数a, bの値を求める。また、実験結果を理想気体の式と比較することで、実在気体の性質の理解を深める。 実験D. 中和熱の測定 水酸化ナトリウムと塩酸の中和反応について、異なる2つの反応経路における反応熱を測定し、ヘスの法則が 成立するか確認する。実験を通じて、熱力学第一法則や熱化学方程式について学ぶとともに、酸・塩基性物質 の取り扱いについて習得する。 実験E. 熱電対を用いた温度測定 温度測定にはさまざまな原理が利用されている。熱電効果の一つであるゼーベック効果を利用した熱電対を取り上げ、熱電対の原理、実際の利用法など、実験を通して理解する。実験では、鉛と錫の融点(凝固点)を利 用して熱電対温度計の検定線を作成する。 実験F 液体、固体の密度測定 “ゲリュサック型比重ビン”を用いて、液体・固体のそれぞれについて、水溶液および混合物を調製し各種質量を測定する。測定した各種質量を用いて密度を求め、混合物の密度と組成の関係(グラフ)より、各純物質の密度を推定し、推定値と文献値を比較検討する。目的は測定値の意味を理解し、精度よく測定することの重要性を修得することである。
物理化学実験の採点は、各テーマについて, 講義, 測定および結果の討論に出席し, レポートが受理されることが必要である。評価方法は各テーマを100点満点として、以下のように評価し、6テーマの平均が60点以上を合格点とする。 1. 実験に取り組む姿勢 (30点) ○ 遅刻しないで実験に出席しているか。 ○ 各自、実験条件や測定値を実験ノートに整理、記録しているか 2. レポートの評価 (70点) ○ 測定値の正確性 ○ 問題点を解決する能力 ○ レポートの完成度
- <成績評価方法及び水準>
- 物理化学実験の採点は、各テーマについて, 講義, 測定および結果の討論に出席し, レポートが受理されることが必要である。評価方法は各テーマを100点満点として、以下のように評価し、6テーマの平均が60点以上を合格点とする。
1. 実験に取り組む姿勢 (30点) ○ 遅刻しないで実験に出席しているか。 ○ 各自、実験条件や測定値を実験ノートに整理、記録しているか 2. レポートの評価 (70点) ○ 測定値の正確性 ○ 問題点を解決する能力 ○ レポートの完成度
- <教科書>
- 「2006年度 物理化学実験テキスト」環境化学工学科 物理化学実験担当者編(生協で販売)
- <参考書>
- アトキンス物理化学(上)千原英昭・中村亘男訳,東京化学同人
物理化学の本はたくさん出版されているので, テーマに関連した本を探し, 予習と復習を勧める。
- <オフィスアワー>
- 実験に関する質問はその場で済ますことが望ましい。それ以外はE-mailで教員に申し出て予約をとること。
大友 順一郎 (八王子校舎) otomo@cc.kogakuin.ac.jp 高瀬 久男 (八王子校舎) bt66082@ns.kogakuin.ac.jp 中川 克巳 (八王子校舎) nakagawa@cc.kogakuin.ac.jp 藤原 幸男 (八王子校舎) fujihara@cc.kogakuin.ac.jp 内田 雅樹 (八王子校舎) m-uchida@cc.kogakuin.ac.jp 飯田 肇 (八王子校舎) iida@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 実験の授業を楽しく履修するには、実験テキストを何回も読み直し, 内容をよく理解した上で測定に臨むことである。きっと実験が楽しくなり、興味が生まれることでしょう。レポート作成は, その日の内に取り組むことを勧める。提出日前夜では時間に余裕がなく, 自分自身納得のいくレポート作成が困難になる。
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