2006年度工学院大学 第1部応用化学科
細胞工学(Cell Engineering)[2E17]
2単位 羽田 勝二 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生物体は全て「細胞」でできており、遺伝情報は「DNA」という共通語で書かれている。遺伝子工学の進歩は、微生物、動物、植物といった固有の種の障壁を超えて、これらの細胞の多様な利用を可能にした。本講義では、細胞の機能と能力および細胞そのものをどのように役立てていくかを学ぶ。
達成目標:1)細胞がどのような機能と能力を持っているかを理解する。2)遺伝子操作(遺伝子工学)に代表される新しい技術を理解する。3)微生物、動物細胞および植物細胞の順で、これらをどのように利用していくかを実例を通して考える。
- <授業計画>
- 1.細胞:大腸菌からヒトに至るまで、生命あるものは「細胞」でできている。
2.微生物利用:古典的発酵から発酵工業へ。 3.発酵工業:微生物の大量培養と代謝制御による工業的物質生産。 4.微生物の多面的利用:固定化酵素、バイオレメディエーションなど。 5.遺伝子操作:遺伝子工学の基本技術。 6.異種タンパク質の生産:遺伝子操作によりヒトのタンパク質を大腸菌や酵母に作らせる。 7.動物細胞:動物細胞を培養する。 8.動物細胞の利用:モノクローナル抗体産生や糖タンパク質の生産。 9.ES細胞(万能細胞):あらゆる細胞や組織に分化できる細胞が創り出された。 10.生体工学:幹細胞やES細胞を医療に応用する。 11.植物細胞:植物細胞の培養と遺伝子組換え植物の創生。 12.植物細胞工場:植物は驚くべき順応性を持つ。ヒト抗体を作らせることもできる。 13.まとめ:細胞工学の将来展望
- <成績評価方法及び水準>
- およそ隔週で出す課題(宿題)と小論文(2回予定)で40点、期末試験で60点評価し、合計60点以上の者に対して単位を認める。
- <教科書>
- 「細胞工学の基礎」(永井、富田、長田)(2004、東京化学同人、,400)
および参考資料(コピーして配布)
- <参考書>
- 1.「Essential細胞生物学」(第2版)(B.Albertsら、中村桂子監訳)(2005、南江堂)
2.「新版 生物工学基礎」(大倉、北爪、中村)(2002、講談社) 3.「人に役立つ微生物のはなし」(日本農芸化学会)(2002、学会出版センター) 4.「ヒトES細胞 なぜ万能か」(中辻憲夫)(2002、岩波書店) 5.「生命工学」(浅島誠、山村研一)(2002、共立出版) 6.「DNA農業」(岡田吉美)(1997、共立出版)
- <オフィスアワー>
- 授業の前(約1時間)と後(フリー)
- <学生へのメッセージ>
- 課題(宿題)と小論文は「自分で考え、学ぶ」ことを主眼にしたものである。添削して返却する。
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