2005年度工学院大学 第2部電気電子情報工学科電子工学コース

心理学B(Psychology B)[3610]

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2単位
細田 一秋 非常勤講師

最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「あなたは誰か?」を決定するのは、名前でも所属でもありません。あなたらしい振る舞いです。なにを恐れ喜ぶか、なにを求めどう行動するか。この振る舞いが、あなた自身なのです。なぜそう振る舞うのか?モチベートされるが故にです。講義では、社会のなかで欲求し願望を実現してゆくあなたを、モチベーションを軸に探ってゆきます。通り一遍の解説に陥ることなく、テーマごとに幅広い話題に言及し、理解を深めてゆきます。家庭、学校、職場で、あなた自身を突き動かす諸モチベーションについて、「動機づけ心理学」の立場から理解してほしいと思います。

<授業計画>
1.モチベーションの基礎;「モチベーションとは何か」を、心理学のなかでの位置づけ、メカニズム(機能と構造)より概説します。
2.モチベーションの種類;「生理的動機」「内発的動機」「社会的動機」の3カテゴリーを詳説します。
3.ワーク・モチベーション;組織や職場でのモチベーションについて学びます。職務満足感なども含めて、ワーク・モチベーションの諸理論を紹介します。

<成績評価方法及び水準>
授業にきちんと出席し、学期末の筆記試験を行い、授業中の小テストの成績を加味して総合的に評価し、60点以上の者に単位を認めます。成績評価方法および水準の詳細については、第一回目の授業時に説明するので、必ず出席して下さい。

<教科書>
教科書は使用しません。講義内容をさらに深く理解したい学生のために、参考図書を下に記しましたので、積極的に活用して下さい。

<参考書>
「こころのサイエンス」青柳肇 他著(福村出版)
「トピックス・こころのサイエンス」青柳肇 他著(福村出版)
「動機づけの基礎と実際」加川元通編著(川島書店)
「ヒューマン・モチベーション−動機づけの心理学」 B.ワイナー著(金子書房)
「産業・組織心理学入門」岡村一成編著(福村出版)

<オフィスアワー>

非常勤の講師であるため、当日しか出校できません。質問・連絡・相談は授業の前後に、教室あるいは12階講師室で受けます。

<学生へのメッセージ>
受講者数との関係から、講義形式を採らざるを得ないでしょう。でも、教室では活発な意見交換を期待します。心理学はあなた自身を研究対象とする学問です。自分の行動をいつも意識(反省)する癖をつけましょう。そして、各回に学んだ知見を、自分を材料に確かめて下さい。講義の理解と「人をみる眼」とが格段に進歩します。

 

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