2005年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース

科学と宗教(Science and Religion)[4172]

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2単位
田口 博子 非常勤講師

最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
これまで様々な角度から科学と宗教の関連が考察されてきました。前世紀の初頭には呪術・宗教・科学の関連に焦点が当てられ、代表的な理論としては宗教社会学者のマックス・ウエーバーの「呪術からの解放」を挙げることができます。呪術から宗教が生じ、「合理化」という点で宗教が科学の先駆であるというその主張には進化論的な色彩が見受けられます。また人類学者のフレーザーは呪術先行説、社会人類学者のデュルケームは宗教先行説を唱えました。ただ、この種の問題を取り扱う場合、科学・宗教・呪術をどのように定義するか、という困難さが付きまとい、科学を近代合理主義の産物と看做し、呪術と宗教の対極にあるとの見解はあまりに図式的過ぎると言えるでしょう。
今年度の授業ではこのような歴史的背景を踏まえ、西欧において科学、特に精神医学と宗教の関連を考察したいと思います。いくつかのトピックを取り上げて、関連の多様さを提示したいと考えていますが、その中から宗教と精神医学について自分なりの像を描いてもらうことを目的としています。

<授業計画>
1導入:科学と宗教についての諸理論
2シャーマニズム
3ギリシア時代の医療行為
4キリスト教世界での治療文化(1):修道院
5             (2):悪魔祓い 
6啓蒙主義と「正統」精神医学(1):「正統」精神医学の誕生
7             (2):治療文化としての性格
8「力動」精神医学(1):フロイト−神話との関連−
9        (2):ユング−オカルトとの関連−
10       (3):英国関係論−「抑鬱ポジション」と原罪、「中間領域」と実体変化−
11       (4):ラカン−ロゴスへの信仰?−
12まとめ

<成績評価方法及び水準>
小レポートの評点(5回の提出を予定)と年度末の試験をもとにして採点を行う予定です。配点の比重は5(小レポート):5(年度末の試験)の双方を総合して60点以上を合格とします。

<教科書>
プリントを随時配布します。

<参考書>
授業中に指示します。

<オフィスアワー>
木曜日の1限後、あるいは2限終了後30分ぐらい(教室または講師控室)。

 

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