2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

建築の構造(Structure of Architecture)[5114]

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2単位
小野里 憲一 助教授  
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最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建物は自分自身の重さ、使用目的による重さ(機器・設備、人々など建物内に置かれるもの)、そして自然からの力(地震、台風、波など)様々な力を受けます。こうしたものに対して建物はどのように抵抗し、安全を保っているかについて、後期以降に学ぶ力学科目・構造科目との関係を紹介しながら概説します。荷重(建物に作用する力)の種類、構造種別(木造、鋼構造、鉄筋コンクリート造など)、構造形式、設計の流れなどを理解することを目標とします。

<授業計画>
1.ガイダンス:ガイダンス、力と表現、工学と単位
2.自然と建物に加わる荷重:固定、積載、積雪、風、地震、その他の荷重と地域性
3.地震や風と建物の揺れ:メカニズム、大きさなど簡単な動的な考え方
4.建物の骨組み:平面的・立体的バランス、三角と四角、アーチと吊り
5.木と建築:木の基本的性質、在来、2*4、大断面、ハイブリッドなど
6.コンクリート+鉄と建築:RCの基本性質、ラーメン、壁、スラブなど
7.鉄と建築:鉄の性質、断面、組み立て、座屈、接合、SRCなど
8.特殊構造建築:立体トラス、吊り・膜、PS、混合
9.土と建物:土の基本性質、種類、沈下、液状化、杭、基礎
10.構造トピックス:近年の新しい建物と構造
11.柱や梁の大きさ:柱の配置、仮定断面の求め方
12.構造設計の実例:実施建築物の紹介
13.安全の確認:許容応力度

<成績評価方法及び水準>
期末試験を実施し評価が60以上を合格とします。

<教科書>
講義資料は「小野里研究室ホームページ http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/ 」で手に入れることができます。必要に応じてご覧ください。

<参考書>
「ビルはなぜ建っているのかなぜ壊れるか(現代人のための建築構造入門)」:望月重(文春新書)
「建築構造の計画」:寺本隆幸(森北出版株式会社)

<オフィスアワー>
前期:金曜日10:50 八王子校舎3301室

<学生へのメッセージ>
建築を学ぶ学生にとって特に難しいとされている教科が後期から始まる「構造力学」などの構造系科目です。「建築の構造」はこれらの構造系科目の導入教科となります。なるべく構造力学を学ぶ意義が理解できるような講義にしたいと考えています。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/

 

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