2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
経済学説の研究(Studies on the Theories of Economics)[3504]
2単位 吉田 賢一 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 自由競争段階から独占段階への資本主義経済の移行は、19世紀末から20世紀初めにかけて生じた。すでに100年以上を経過した現在でも、当時の経済的特色の大半は失われていない。達成目標としては、すぐれた古典を読みとおすことを通じて、21世紀の現代経済がかかえている諸問題を広く且つ深い視野で理解し、今後予想される激動を乗り切れるような目と気構えを養うことを狙っている。
- <授業計画>
- 1. 受講者の選定。テキストの指定。担当箇所の割り振り。ガイダンス等。
2. 生産の集積と独占体の出現。 3. 銀行資本とその新たな役割 4. 金融資本と金融寡頭制。 5. 資本の輸出。 6. 資本グループ間での世界分割。 7. 列強国間での世界分割。 8. 帝国主義的資本主義の様相。 9. 寄生性と資本主義の腐朽化。 10. 帝国主義の批判と反批判。 11. 帝国主義的資本主義の歴史的位相。 12.現代の世界情勢。
- <成績評価方法及び水準>
- 演習への出席状況、受講態度、発言の積極性・能動性などを総合的に判断し、60点以上を獲得した者に単位を認定する。
- <教科書>
- レーニン『帝国主義』(宇高基輔訳、岩波書店、文庫、一般書店で購入可)。
- <参考書>
- 演習中に適宜指示する。
- <オフィスアワー>
- 演習開始時刻は16時15分なので、27階の吉田研究室(A-2771号室)にて、15時30分から開始時までの45分間をオフィスアワーとする。外線直通は03-3340-2495、学内内線は2328番。
- <学生へのメッセージ>
- 演習(ゼミナール)であるため、1人につき最低2回はレポーターとしての報告義務を課する。レポーターでない場合でも、原則として当該箇所の簡単な要約文を毎回全員に提出していただく。人数は最大10名までとするので、第1回目に必ず出席し、担当箇所、共同報告者の確認をすること。欠席・遅刻は認めない。文献の事前的精読、積極的発言・質問、他の学生との建設的討論がない場合、出席したとは見なさない。単に単位取得のためといったような安直な態度、たとえ出席しても、当該箇所に関する小手先の有り触れた質問をその場で考えるようなら、履修ははじめから遠慮していただきたい。
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