2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

環境と経済(Environment and Economy)[1414]

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2単位
栗田 匡相 非常勤講師

最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
持続可能な社会を目指すためには、環境問題の克服は避けては通れない。しかし、環境問題の解決は経済発展とトレードオフの関係にある場合が多く、また人々の生活習慣の変更や価値観の対立などをはらむこともあり、問題の構造は非常に複雑である。それ故、解決の糸口を見いだすのは容易なことではない。そこで本講義では、広く環境問題と経済・社会の関わりについて主に日本と途上国、あるいは地球環境問題等の事例を概観し、経済学に限らず、社会学、哲学などの広く人文・社会科学分野の学問が、どの様に環境問題を捉えてきたのかを学習する。そして、それら学問領域の中で、あるいは実社会の中で、環境問題克服に向けて、議論や政策がどの様に行われているのかを紹介していく。なお、本講義では、受講生が実際に思考し、行動することが可能な参加型授業を一部行う予定である。また中間テスト、期末テストでは、受講生の論理構成力等を養い、かつ評価するために環境問題や、広く社会全般の問題に関する文章を読んで回答する論述式の問題が出題されることを付記しておく。

<授業計画>
第一週  イントロダクション
第二週  公害問題とは?
第三週  現代日本が抱える環境問題
第四週  貧困と環境問題 途上国の視点から
第五週  地球環境問題の変容と現状(1)
第六週  地球環境問題の変容と現状(2)+中間テスト
第七週  環境経済学総論(1)
第八週  環境経済学総論(2)
第九週  環境問題克服への対策(1) 勃興するコミュニティビジネス
第十週  環境問題克服への対策(2) 地域通貨と商店街活性化?
第十一週 環境問題克服への対策(3) 公正な取引(フェアトレード)とは?
第十二週 環境問題克服への対策(4) テクノロジーの進化と社会の変容
第十三週 環境問題克服への対策(5) 私と環境問題という視点+中間テスト

<成績評価方法及び水準>
中間試験2回と定期試験1回の成績に、授業中に提出してもらうレポートなどの課題の点数を加味して総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。ただし、授業への出席を怠るもの、授業中の私語が目に余るもの、等に対しては成績評価を行わないので注意すること。第一回目の授業の際には、成績評価についての説明を行うので、必ず出席をすること。

<教科書>
特に指定しない

<参考書>
講義中に適宜紹介していく

<オフィスアワー>
授業終了後に教室で

<学生へのメッセージ>
積極的な授業参加を強く希望する

 

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