2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

哲学の現在(Problems of Philosophy)[1406]

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2単位
真達 大輔 非常勤講師

最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
現在、哲学にはどのような問題が提起され、それに哲学はどのように答えようとしているのか。その一例として現代哲学のトピックのうち「心の哲学」と呼ばれている議論に中心的にコミットする。ここでは、とりわけコンピューターには何ができないのか、人工知能と人間知性との違いはどこにあるのかといった問題を中心にして議論を進めていく。その際、単に「現在」の議論に留まるのではなく、適宜哲学史を遡ることも行う。
それらの問題を巡る考察を通じて、一連の問題群について各自一定の知見を持ち、幾つかの哲学的テーマに関する考えを深めることが目標となる。

<授業計画>
1:イントロダクション
2:クオリア
3:志向性
4:独我論の問題(1)
5:独我論の問題(2)
6:ドレイファスの人工知能批判(1)
7:ドレイファスの人工知能批判(2)
8:ドレイファスの人工知能批判(3)
9:ニューラル・ネットワークの可能性
10:意図と行為
11:自由について(1)
12:自由について(2)
13:まとめ

<成績評価方法及び水準>
学期末にレポートを提出してもらう。議論の内容を理解しているか、論理的な文章が書けているか、正しい表現を使っているかといった点を基準に評価を行い、一定水準(60点)以上のものに対して単位を認定する。

<参考書>
「ロボットの心 7つの哲学物語」柴田正良著(講談社現代新書)
「哲学の謎」野矢茂樹著(講談社現代新書)
その他は講義の中で紹介していく。

<オフィスアワー>
授業後、教室または講師室にて。

<学生へのメッセージ>
提起された問題を正確に理解し、主体的に考えるという点に留意して欲しい。

 

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