2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
△科学技術と倫理(Technology and Ethics)[1226]
2単位 林 真理 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 科学技術と関連する,倫理学の応用分野を扱う授業です。ただし,倫理学は幅広い応用分野をもっているので,この授業で扱うのは生命倫理学および環境倫理学と呼ばれている分野です。これらの分野は,今日の科学技術の発展と社会との摩擦の中から生まれてきた分野であり,したがってきわめて現代的な課題を扱う分野です。授業では,できるだけ現在進行中の問題に即して考えていくことにしたいと思います。
現代において科学技術と関係する倫理的な問題の具体的な事例について正しい知識を身につけること、そういった問題を考えるさいの考え方を学ぶことが目標です。また様々な現代の問題について自分なりに情報を得て、考えていく力をつけることも重視します。
- <授業計画>
- 1. 倫理学の考え方
2. 人体実験の考え方と倫理 3. 脳死・臓器移植問題の倫理 4. 尊厳死・安楽死問題の倫理(1) 5. 尊厳死・安楽死問題の倫理(2) 6. 人間の生命の始まりと倫理 7. 「補助生殖技術」の倫理 8. 遺伝子診断と倫理 9. 優生思想という問題 10. ヒトクローン技術の倫理 11. 環境問題の倫理(1) 12. 環境問題の倫理(2) 13. 研究と開発の倫理(入門) 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 試験とレポートに平常点を加えて総合的に判断します。レポートでは自分で頭を働かせたかどうかを,試験では基本的な概念の習得の度合いを判断します。レポートの課題と試験の方法、総合的評価の基準については最初の授業で説明します。
- <教科書>
- なし。プリントを配布します。
- <参考書>
- 授業中に指示します。
- <オフィスアワー>
- 八王子では月曜日1,2時間目の授業の前・間・後に教室で。
それ以外を希望の場合は、授業の前後、またはE-mail(ft12153@ns.kogakuin以下略)で問いあわせて下さい。
- <学生へのメッセージ>
- この授業でとりあげる内容は、最近では新聞などでよく話題になるテーマですが、そのために表面的なことがらについてだけ情報を得て、知っているつもりになっている(しかし実際は重要なことをまったく知らなかったり、誤って認識していたりする)ことが非常に多いものです。
多くの場合一筋縄ではいかず、かつ微妙な問題を扱います。受講人数の関係で一人一人に問い掛けることはできませんが、問題を共有し、ともに考えるという意味で授業に真剣に参加して欲しいと思います。
- <備考>
- 前期の「倫理学の基礎」と併せて受講すると理解が深まります。
- <参考ホームページアドレス>
- http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2005 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|