2005年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
△倫理学の基礎(Basic Ethics)[1212]
2単位 林 真理 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 倫理学の基本的な考え方を学ぶことがねらいです。有名な倫理学者の名前や名文句を覚えること,あるいは人生の悩みについて具体的に考えることは主たる目的では「ありません」。人間関係や社会について根本的なところから考えるその考え方を学ぶことが大切です。これが正しいという答を見つけるのではなく、いろいろな考え方や概念に触れ、それらを理解し、自分の考え方の幅を広げることが重要になります。
倫理学的な概念の理解を通して、人間や社会に対する幅広いものの見方ができるようになること、またそういった見方を知った上で自分の考えを表現できるようになること、が達成すべき目標です。またそれと同時に、様々な考え方について書物から情報を得られるようになること、自分の考えを表現する力をつけることも目標になります。 なお、他の倫理系の科目との関係についてはhttp://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/lecture/ethics_related.htmを参照してください。
- <授業計画>
- 1. 倫理学を学ぶとはどういうことか。
2. 物語としての生。 3. 事実と価値の区別。 4. 「私」とは何だろうか。 5. 「他者」とは何だろうか。 6. なぜ倫理があるのだろうか。 7. 倫理の根拠を考える。 8. 何が「よい」のか、「わるい」のか。 9. 自己決定権の考え方とその限界。 10. 「公正」とは何だろうか。 11. ケアの倫理。 12. グローバル化と倫理 13. 情報化社会と倫理。 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 試験とレポートに平常点を加えて総合的に判断します。レポートでは自分で頭を働かせたかどうかを、試験では基本的な概念の習得の度合いを判断します。したがって、自分なりの考察を十分に行ってレポートを書くとともに、授業に出て内容をしっかり理解しないと単位取得は困難となります。レポートの課題と試験の方法、総合的評価の基準については最初の授業で説明します。
- <教科書>
- なし。プリントを配布します。
- <参考書>
- 授業中に指示します。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎では月曜日1,2時間目の授業の前・間・後に教室で。
それ以外を希望の場合は、授業の前後、またはE-mail(ft12153@ns.kogakuin.以下略)で問いあわせて下さい。
- <学生へのメッセージ>
- 客観的な知識を得るというだけでなく、自分や現代社会の問題として考えて欲しいと思います。
- <参考ホームページアドレス>
- http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/
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