2005年度工学院大学 第1部環境化学工学科

芸術と社会II(Art and Its Social Aspects II)[4171]

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2単位
梅津 紀雄 非常勤講師

最終更新日 : 2005/05/25

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 戦争と革命の世紀としての20世紀を芸術作品によって振り返り、芸術と政治体制との緊張関係や、革命や戦争、大虐殺などの大事件の芸術的表象のあり方を具体的な作品にあたりつつ検証していく。
 今学期は特に、「戦争」をめぐる日本の芸術作品に着目する。

<授業計画>
1. イントロダクション 日本にとっての20世紀と芸術
2〜4. 兵士たちを描く
5〜7. 戦争の最中の罪を問う
8〜10. 最終戦争をめぐる物語
11〜13. 現代日本社会とメディア/メディアとしての映画

 授業で取り上げる予定の作品を以下に順不同であげておく。

・黒澤明《一番美しく》
・亀井文夫《日本の悲劇》
・田坂具隆《五人の斥候兵》
・木下恵介《陸軍》
・遠藤周作『海と毒薬』(小説)/熊井啓《海と毒薬》
・大岡昇平『野火』(小説)/市川崑《野火》
・原一男《ゆきゆきて、神軍》
・森達也《A》
・同《A2》
・升田利雄《宇宙戦艦ヤマト》
・宮崎駿《風の谷のナウシカ》

※なお、以上はあくまで計画であって、リアルタイムで起こった事件に対して、何らかの応答を行うために、修正を加えることがある。

<成績評価方法及び水準>
 授業への出席を前提に、毎授業後のコメント用紙への記述と、学期末の試験結果とを合わせて総合的に評価し、60点以上の者に単位を認めます。成績評価方法および水準の詳細については第一回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
特に使用しない。

<参考書>
講義中に指示する。

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後、教室または兼任講師室で。

<学生へのメッセージ>
 「政治」というものは、国会や永田町界隈、東京都庁のような場所にだけあるのではない。組織があれば、そこには何らかの政治的な関係が存在する。政治家だけがアクター(行為者)であってそれ以外の者は圧力団体や有権者としてしか関われないような狭い意味での政治ではなく、広い意味での「政治」が存在することを身をもって知るときが必ずやってくる。それに備えるためには、文系諸科学、とりわけ社会科学の素養が必要だ。

 

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