2005年度工学院大学 第1部環境化学工学科
応用解析学(Applied Analysis)[1465]
2単位 中村 淑子 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
工学の基礎的な法則は微分方程式で表現される。本講では,偏微分方程式とその解法に必要な数学的手法を学ぶ。講義の大部分は,基本的でしかも広く現れる二階線形微分方程式(双曲型,放物型,楕円型)の初期値問題・境界値問題にあてられる。 また,この解法に関連して,直交関数展開やフーリエ級数展開についても学ぶ。 (注意:実数関数の微分・積分は既知とし,常微分方程式についても初歩的な 知識は仮定する。なお,本講では解の存在や級数の収束性に関する詳細な議論は行わず,解を求めることや,その物理的意味に主眼を置く。 また,数値解法についても議論しない。)
- <授業計画>
1. 序論。工学に現れる,常微分方程式と偏微分方程式の例。 2. 「微分方程式を解く」とはどのようなことか。常微分方程式との違い。 偏微分方程式の分類。 3. 1次元波動方程式(双曲型)の初期値問題。(無限に長い弦の振動) d'Alembertの解。 4. 両端固定の弦の振動。変数分離法。 5. 関数項級数。直交関係数系とその例。Legendreの多項式。 6. Hermiteの多項式。Laguerreの多項式。 7. Fourier級数とその例。 8. 1次元波動方程式(双曲型)の初期値境界値問題。(有限の弦の振動) 9. Sturm-Liouville型固有値問題。Fourier級数による解法。 10. 2次元への拡張。(長方形の板,円形の板の振動), 2次元でのLaplace演算子の円柱座標表示。 11. Bessel関数。Fourier-Bessel展開による,2次元軸対称問題(円形板)の解法。 12. 1次元熱伝導方程式(放物型)のFourier級数による解法。 13. Fourier変換とGreen関数,δ関数。。 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
1)時間がある範囲で、授業の最後にその日の内容を題材に簡単な演習を実施する。 (解答を提出) 2)適宜、演習問題を出し、宿題として解答レポートの提出を求める。 3)前ニ者の解答について計25点満点で評価し、A点とする。 4)定期試験は、100点満点で評価し、F点とする。 5)最終評価点Xは、X=F+R*A 修正係数Rは、Fが35点以下でR=1、 それ以上では漸減し、F=100ではR=0である。 Xが60点以上を合格とする。
- <教科書>
特になし。必要な場合は,プリントを配布する予定。
- <参考書>
「境界値問題入門」草野尚(朝倉書店 基礎数学シリーズ) その他、必要に応じて講義で指示する。
- <オフィスアワー>
月曜日16:10−16:30講師室
- <学生へのメッセージ>
自分の手を動かして,数多くの例を計算してみることが重要である。 なるべく具体的な応用例を取り上げるので,労を惜しまず勉強すること。出席と演習を重視する。
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