2005年度工学院大学 第1部環境化学工学科
物理化学II(Physical Chemistry II)[3145]
2単位 中川 克巳 助教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 前半では、化学反応に関して大切な化学平衡について学ぶ。系の自発的な変化はエントロピーの増大を伴い、ギブズエネルギーがその変化の方向を示すことを理解し、反応にかかわる物質のギブズエネルギーを用いて反応の平衡組成を予測する。このため熱力学がどのように使われるかなどを学ぶ。 後半では、平衡電気化学を取り扱う。イオン溶液は、電解質が水溶液中で解離し、このイオンが自由で独立した粒子として振る舞うことを理解する。熱力学的取り扱いからイオン溶液の平衡について学ぶ。さらに、電気化学電池について理解を深める。
- <授業計画>
- 毎回、授業の後半25分間程度、演習を実施する。
1. ガイダンス:ガイダンスの後「SPACE WHEEL」の運動について、熱力学的に考察し、提出する。 2. 自発的な化学反応(1):化学反応物のギブスエネルギーの極小を求め、反応混合物の平衡組成がどうな るかを確定する。反応ギブスエネルギー。発エルゴン反応と吸収エルゴン反応。完全気体の平衡などを学ぶ。 3. 自発的な化学反応(2):平衡定数および平衡における解離度の計算方法など。 4. 外部条件に対する平衡の変化:系の平衡に対する外部条件としての圧力と温度の依存性。 5. いろいろな系への応用:酸化物から金属の抽出、酸と塩基など。 6. 中間試験 7. 溶液中のイオンの熱力学的性質(1):イオンの標準生成関数および標準エントロピーなど。 8. 溶液中のイオンの熱力学的性質(2):活量の定義、平均活量係数など。 9. 化学電池(1):半反応と電極、電極反応、いろいろな電池。 10. 化学電池(2):電池反応、電池電位、ネルンストの式、濃淡電池など。 11. 標準電位:電池の標準電位、標準電位の測定、活量係数の測定など。 12. 標準電位の応用(1):電気化学系列、溶解度定数、pHとpKの測定、種選択性電極など。 13. 標準電位の応用(2):電池電位測定から熱力学関数を求める。 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 中間試験を40%, 定期試験を60%として、平均60点以上を合格点とする。
- <教科書>
- 「アトキンス物理化学(上) 第6版」千原秀昭・中村亘男訳(東京化学同人)
- <参考書>
- 「バーロー物理化学(下)第6版」大門寛, 堂逸一成訳(東京化学同人) この他にも物理化学の本はたくさん出版されているので、自分が理解しやすいと思う本を探し、活用して下さい。
- <オフィスアワー>
- 水曜日 10:50〜12:40 これ以外はメールで約束の上、対応可。
E-mail: nakagawa@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 予習と復習を勧める。
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