2005年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
技術者の倫理(Engineer's Ethics)[4466]
2単位 大輪 武司 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 科学と違って技術は世の中に今までなかった新しいものを作り出します。多くの人は大学を卒業して企業の中で技術者として活動し、新しいものを作り出していきますが、そのときに常に頭に置いておかなくてはならないのが技術者倫理です。
この講義では技術とはなにか、から始まって技術者とは何か、社会の中で技術者はどうあるべきかを一緒に考えます。技術的な活動の中で「これは危ない」と気が付く感覚が身につくように多くの事例を説明するとともに、自身の行動に責任が持てるように、行動決定の考え方を説明します。 以下に具体的な達成目標を示します。 (1)科学や工学との比較の中で技術とは何なのかを理解する。 (2)倫理問題がどのような形で技術者にあらわれるかを理解する (3)技術者が個人として自律した存在であるべきだということを理解する (4)義務論的理論、目的論的理論などの具体的な行動決定法を理解し、利用できる (5)倫理問題を分析でき、より良い行動を探せる方法を身につける
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(B)◎
(JABEEキーワード) 資源・環境管理、安全管理/危機管理、社会における機械システム
- <授業計画>
- 第1週:4/7 [ガイダンス]なぜ技術者倫理なのか、コミュニケーションの重要性。 レポート1
第2週:4/14[技術とは]技術とはなにか、技術者とは何をする人かを考える。 レポート2 第3週:4/21[グループ討議1]実際の技術者の行動を考えて討論し発表。 レポート3 第4週:4/28[具体的な考え方]小さな事例から技術者が何を考えるべきかを理解する レポート4 第5週:5/12[企業の技術者]企業の中で技術者は何をしているか。 レポート5 第6週:5/19[会社とは何か]会社とは何か。内部告発とは何か。 レポート6 第7週:5/26[社会的な犯罪]賄賂や談合がなぜ悪いか。自由競争ということ。 レポート7 第8週:6/2 [大きな事例]大きな事故の中で技術者は何を考えたか。 レポート8 第9週:6/9 [行動決定1]倫理問題の考え方、答えが一つに決まらない問題 レポート9 第10週:6/16[行動決定2]義務論的理論と目的論的理論、相反問題の解き方 レポート10 第11週:6/23[グループ討議2]具体的事例で行動法を考えて発表する。 レポート11 第12週:6/30[事例説明]グループ討議で使った事例の考え方の解説 レポート12 第13週:7/7 [まとめ]全体のまとめと組織の中での行動法の復習 レポート13
- <成績評価方法及び水準>
- 試験は行いません。毎回授業の最後に書いてもらうレポートの得点(5点、4点、3点、2点、1点の5段階)によって採点します。前記目標を達成したレベルを60点に換算し、それ以上が合格です。良いレポートとは独自の考え方が表れているものです。学校行事など以外では遅れてのレポート提出を認めません。それは毎回のレポートと授業中に考えることとが一体だからです。上記のことから欠席は大きく採点に影響します。グループ討議の結果は皆で採点し良いチームの全員に1点を加算します。
- <教科書>
- 教科書は使いません。毎回資料を配ります。
- <参考書>
- 新・技術者になるということ(飯野弘之著)、技術とは何か(大輪武司著)
- <オフィスアワー>
- 常時電子メールで質問、要望、その他何でも受け付けます。できるだけ次回の授業に反映します。
owa@jsme.or.jp
- <学生へのメッセージ>
- 自分の行動は自分で考え、自分で責任をとるという習慣がつけばと願います。文章力と討議力も進歩することを期待します。
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