2005年度工学院大学 第1部機械工学科
線形代数学II(Linear Algebra II)[3131]
2単位 高木 悟 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 前期の線形代数学 I に引き続き,ベクトル空間,線形写像について講義する.これらの概念も理工学だけでなくあらゆる分野に応用されるものであるから,しっかり身につけたい.実践力をつけるため,講義だけでなく問題演習の時間をとり,各自問題を解いてもらう.また,理解度をはかるために課題を出すこともある.問題演習中は机間巡視をするので,授業中に理解できなかった点や解き方がわからない点などを質問するとよい.この講義の目標は,ベクトル空間や線形写像の概念を理解し,それらの基本的な計算をはじめ,行列を用いた応用問題の解決能力を身につけることである.
- <授業計画>
- 第1回 ベクトル空間
第2回 1次独立と1次従属 第3回 行列の階数 第4回 基底と次元 第5回 問題演習 第6回 線形写像 第7回 表現行列 第8回 固有値と固有ベクトル 第9回 行列の対角化 第10回 問題演習 第11回 内積空間と直交化 第12回 対称行列の対角化 第13回 問題演習 第14回 試験
- <成績評価方法及び水準>
- 100点満点の試験で60点以上を合格とする.
試験で55点以上,かつ,課題の内容が十分であると認められる場合には,合格とすることもある.
- <教科書>
- 三宅敏恒 著 「入門 線形代数」 培風館
を前期の線形代数学 I に引き続き使用する.教科書に沿って授業をおこなう.教科書の問題も毎回使用するので,必ず持参すること.
- <参考書>
- 線形代数に関する本は数多く出版されている.図書館や書店で実際に見て,必要があれば自分に合ったものを購入するとよい.上記の教科書には線形代数のことが一通り書いてあるので,この1冊を持っていれば今後線形代数の知識が必要になったときにも役に立つであろう.
- <オフィスアワー>
- 授業の前後に,教室か講師室(八王子:1−101)にて.
- <学生へのメッセージ>
- 前期に学習した行列,行列式などの概念を正しく理解している必要があります.内容も難しくなるので,必ず毎回復習しましょう.
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