2004年度工学院大学 第1部電子工学科
○数学II(Mathematics II)[5538]
2単位 高木 悟 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 数学I に引き続き,多変数関数の微分積分を講義する.1変数のときより考え方,計算などがさらに複雑になるのでしっかり復習をしてほしい.講義だけでなく,例題や問題演習により実践力をつける.授業中,理解度をはかるために毎回小テストを行う.この講義の目標は,多変数関数の微分積分の基本的な計算をはじめ,微分積分を利用した極値問題,求積問題,力学問題の解決能力を身につけることである.
- <授業計画>
- 第1回 多変数関数の微分
第2回 接平面の方程式 第3回 合成関数の偏微分 第4回 陰関数定理 第5回 多変数関数のテイラー展開 第6回 多変数関数の極値問題 第7回 条件付き極値問題 第8回 多変数関数の積分 第9回 積分順序の変更 第10回 重積分の変数変換 第11回 多変数関数の広義積分 第12回 重積分の応用と線積分 第13回 定期試験
注意 5/28 午後は学生総会のため休講.補講期間(7/9,10)は海外出張中のため補講は行わない.
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として,100点満点の定期試験で60点以上を合格とする.60点にわずかに満たないもので,授業中に行う小テストの出来が十分であると認められる場合には合格とすることもある.
- <教科書>
- プリントを配り解説するので特に指定しないが,最初に履修したときの講義で使用した教科書は毎回持参すること.
- <参考書>
- 微分積分に関する本はたくさんあるので,図書館や書店でいろいろな本を見て,必要があれば自分に合ったものを購入するとよい.最初に履修したときの講義で使用した教科書には微分積分のことが一通り書いてあると思うので,その1冊を持っていれば今後微分積分の知識が必要になったときにも役に立つであろう.参考までに目的別に参考書を紹介する.
微分積分の本をまだ1冊も持っていなくて基本的なことを一通り学びたいなら 石原繁,浅野重初 共著 「理工系の基礎 微分積分 増補版」 裳華房
もっと詳しく説明してある本を希望するなら 和達三樹 著 「理工系の数学入門コース1 微分積分」 岩波書店
多くの例題を解いて身につけたいのなら 有馬哲,石村貞夫 著 「よくわかる微分積分」 東京図書
数学の理論に興味を持ち,厳密な証明を希望するなら 宮寺功 他 著 「応用解析の基礎1 微分積分(上)(下)」 内田老鶴圃
- <オフィスアワー>
- 講義期間中の金曜日 13:30-14:30, 18:00-18:30 八王子校舎講師室(1-101)にて.
- <学生へのメッセージ>
- 1変数のときと比べ,計算が難しくなります.例題などをしっかり復習して,問題を多く解くことによって身につけましょう.
- <参考ホームページアドレス>
- 最初の講義のときに伝える.
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