2003年度工学院大学 第1部建築学科 環境コース

情報と職業(Information Technology and Vocation)[9751]

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2単位
丸山 剛史 非常勤講師

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 IT革命など、情報通信技術の急速な発達にともない、パ−トタイム労働に従事する人の増加や失業問題など、職業・労働のあり方が変化してきている。また、こうした変化とともに人々の職業観、労働観が問題にされるようになった。
 この授業のねらいは、講義、意見発表、討論をおこなうことを通して、いわゆる「情報化社会」における職業・労働の変化の構造的把握、職業観・労働観のなどの問題についての理解を深めてもらうことにある。以下に、具体的な到達目標を示す。
(1)情報通信技術の発達の過程がわかる。
(2)近年の職業・労働の変化の特徴がわかる。
(3)情報通信技術の発達と職業・労働の変化の関係がわかる。

<授業計画>
第1週 「情報化社会」の進展について学ぶ
第2週 とくに国内の「情報化社会」の進展について学ぶ
第3週 「情報化社会」否定論について学ぶ
第4週 現代の職業・労働について学ぶ
第5週 現代日本の職業・労働の変化について学ぶ(1)
     コンピュ−タの発達による省力化について
第6週 現代日本の職業・労働の変化について学ぶ(2)
     情報通信ネットワ−クを利用した地球規模の分業・協業
第7週 現代日本の職業・労働の変化について学ぶ(3)
     モデル化・シミュレ−ションの役割
第8週 現代日本の職業・労働の変化について学ぶ(4)
     拡大する市場への対応
第9週 「情報化社会」における安全性の問題について学ぶ
第10週 「情報化社会」における倫理の問題について学ぶ
第11週 「情報化社会」における職業・労働と職業観、「勤労」観の問題
第12週 職業選択のあり方について学ぶ
第13週 討論と授業のまとめ

<成績評価方法及び水準>
成績評価は、出席状況、定期試験、レポ−トにより総合的に行う。成績評価は、出席状況、定期試験、レポ−トにより総合的に行い、60点以上の者に単位を認める。採点の基準は、要点が的確に理解されているか否かである。

<教科書>
熊沢誠『能力主義と企業社会』(岩波新書)、小池和男『日本企業の人材形成』(中公新書)

<オフィスアワー>
授業終了後、新宿キャンパス12階講師控室でお願いします。

<学生へのメッセージ>
教員免許状の取得は別にして、少しでも関心があれば気軽に参加してください。「情報化社会」論や現代日本の職業・労働について、いっしょに考えていきましょう。

 

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