2003年度工学院大学 第1部電子工学科

線形代数学I(Linear Algebra I)[4214]

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2単位
岸  康弘 非常勤講師

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
自然科学ではもちろんのこと,工学や情報科学,社会科学など広くの分野で応用される「線形代数」。この授業では,そのような線形代数の基礎を身につけることを目的とします。
具体的には,行列の基本的な計算ができ,逆行列を求められるようにします。また,はきだし法を習得します。

<授業計画>
第1週  [ガイダンス]
第2週  [連立1次方程式の解法1] 連立1次方程式を「はきだし法」と呼ばれる方法で解く。
第3週  [連立1次方程式の解法2] 再び,はきだし法の練習を行う。
第4週  [行列・行列の演算1] 行列の定義より始め,行列の和・積の定義,性質などを学ぶ。
第5週  [行列の演算2] 行列の累乗,転置行列などの性質を学ぶ。
第6週  [行列式(2次正方行列)] 行列式の一般的な定義と,2次正方行列の行列式について学ぶ。
第7週  [行列式(3次正方行列)1] 3次正方行列の行列式の求め方,特にここでは余因子展開の方法,サラスの方法について学ぶ。
第8週  [行列式(3次正方行列)2] はきだし法を用いた3次正方行列の行列式の求め方を学ぶ。
第9週  [行列式(4次以上の場合)] 一般の行列の行列式の計算練習をする。
第10週 [逆行列1] 逆行列の定義をし,その性質を学ぶ。また,2次の場合について実際に求める方法を学ぶ。
第11週 [逆行列2] 一般の行列の逆行列を与える公式を学ぶ。
第12週 [逆行列3] 3次の場合について,はきだし法を用いた逆行列の求め方を学ぶ。
第13週 [クラメルの公式] 連立1次方程式の解の公式である「クラメルの公式」について学ぶ。
第14週 [定期試験]

<成績評価方法及び水準>
期末に試験をおこない評価します。また,出席やレポート,小テスト等も評価の対象とします。

<教科書>
特に指定はしません。

<参考書>
第1週のガイダンスで紹介します。

<オフィスアワー>
木曜日の11時から4時30分まで。また,何か質問がある場合にはメールでの問い合わせも可とします。
E-mail:ykishi@comp.metro-u.ac.jp

<学生へのメッセージ>
ノートや配布されたプリントを各自で整理し,授業後や試験前などに復習をして解法をしっかりと身に付けて下さい。わからないところがあれば,気軽に質問しに講師控室を訪れて下さい。

 

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