2003年度工学院大学 第1部電子工学科
△環境と経済(Environment and Economy)[1414]
2単位 栗田 匡相 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 様々な環境問題の事例とその事例に対する経済学的な思考法を紹介していくなかで、現代社会が抱える環境問題を如何に克服していくべきか、という問題解決のための思考法を最終的に受講生が身につけられることを授業のねらいとする。
まず、第一部では、日本の事例を紹介しながら、環境問題を経済学的に考えていくための基礎的な能力を身につけていく。 次に、第二部では、世界各国の環境問題の事例を紹介し、空間的、歴史的な広がりを有する環境問題を考えていくための能力を身につけていく。 第三部では、第一部、第二部での議論を受けて、環境経済学の枠組みの中で、環境問題がどの様に捉えられてきたのかについて概観していく。 第四部では、それまでの議論を受けて、環境問題をどの様に克服していくべきか、という政策論的な視点から環境問題を考えていく。
- <授業計画>
- 【第一部】日本の環境問題
第一週 ガイダンスとイントロダクション:環境経済学とはどのような学問か 第二週 日本の環境問題(1):公害問題とは何か? 第三週 日本の環境問題(2):現代日本が抱える環境問題+小テスト
【第二部】世界の環境問題 第四週 世界の環境問題(1):アメリカの事例 第五週 世界の環境問題(2):ヨーロッパの事例 第六週 世界の環境問題(3):アジアの事例 第七週 世界の環境問題(4):地球環境問題の事例+小テスト
【第三部】環境経済学総論 第八週 環境経済学総論(1):物質代謝論的立場からのアプローチ 第九週 環境経済学総論(2):政治経済学的立場からのアプローチ 第十週 環境経済学総論(3):近代経済学的立場からのアプローチ+小テスト
【第四部】環境政策論 第十一週 環境政策論(1):マクロ的アプローチ 第十二週 環境政策論(2):ミクロ的アプローチ 第十三週 環境政策論(3):「人間の条件」とは何か?+小テスト
- <成績評価方法及び水準>
- 授業にきちんと出席した学生を対象に成績をつける。評価方法は、定期試験60% 授業中の小テストが四回あるので、それぞれを各10%として、計100%で最終成績を評価する。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- 授業中に適宜紹介していく。
- <オフィスアワー>
- 授業終了後に教室で。
- <学生へのメッセージ>
- 現代社会においては、環境問題が他人事ではない自分自身の問題であるということをしっかりと認識し、積極的に授業に望んで欲しい。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2003 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|