2003年度工学院大学 第1部電子工学科

哲学の現在(Problems of Philosophy)[1406]

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2単位
谷口  薫 非常勤講師

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 哲学の古典的著述から一旦距離を取って,現在も活躍中の論客による問題提起や具体的な事例などに即しながら,現代を生きる私たちに身近な形で問いを立て,哲学的考察として展開してゆくことを試みます。具体的な到達目標は以下の通りです:
1)様々なトピックについてその哲学的射程を理解すること。
2)各回のトピックに関して、異なる材料や観点を検討することで、柔軟な思考力を身につけること。
3)与えられた課題について、自らの考えを掘り下げ、論理的に展開し、言語化できること。

<授業計画>
1. イントロダクション
2. 哲学の諸問題1―時間と空間
3. 哲学の諸問題2―生命と物質
4. 哲学の諸問題3―魂と身体(心身問題)
5. 哲学の諸問題4―法則や秩序の問題
6. 哲学の諸問題5―哲学と科学
7. 主体概念の現在1―問題設定:主体とは何か?
8. 主体概念の現在2―ポストモダン思想
9. 主体概念の現在3―歴史とことば
10. 主体概念の現在4―哲学とジェンダー
11. 主体概念の現在5―依存症というケース
12. まとめ

<成績評価方法及び水準>
授業にきちんと出席の上、毎回小レポートを実施、また学期末試験(課題図書によるレポート)を行う。これらを総合的に評価して60点以上の者に単位を認める。成績評価方法などの詳細については第一回目の授業時に説明するので必ず出席のこと。

<教科書>
用いない。

<参考書>
授業時にその都度指示する。

<オフィスアワー>
授業終了時に直接教室にて。あるいは授業開始前・終了後に八王子校舎1-101講師室にて。

<学生へのメッセージ>
前期の授業で取り上げた哲学史的な知識を踏まえた上で,そこから少し離れて,いわば「応用」して行く授業となります。「当たり前」「普通」に閉じこもらずに、柔軟な思考を試みて下さい。

 

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