2003年度工学院大学 第1部電気工学科

光応用(Applied Optics)[5496]

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2単位
馬場 則男 教授

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
小さなコンピュータ機器から、光通信、高エネルギー研究のレーザ核融合まで、光を応用した機器、装置があふれている。近年、電気工学の重要な一分野として急展開を見せてきた。工学の分野に応用するために必要な光学の基礎と、それを支える素子、機器、技術を学び取る。

<授業計画>
第1週 [幾何光学基礎]凸レンズ、凹レンズの光軌道、屈折、幾何光学収差について学ぶ。
第2週 [波動光学基礎]身近な現象から干渉と回折を知り、その理屈を学ぶ。
第3週 [光と物性1]原子構造、結晶構造、励起、自然放出、発色に関する物性的振る舞いについて学ぶ。
第4週 [光と物性2]誘導放出、反転分布、レーザー、発光ダイオードについて学ぶ。
第5週 [光と物性3]各種の発光手法・機器についての基礎原理について学ぶ。
第6週 [光検出]フォトダイオード、CCD、撮像管についての基礎構造について学ぶ。
第7週 [偏光]偏光とはどのような現象か、またそれのデバイスや物質について学ぶ。
第8週 [応用項目1]液晶の仕組みについて学ぶ。
第9週 [応用項目2]光磁気ディスクドライブの仕組みを例に、光磁気効果について学ぶ。
第10週 [応用項目3]光ピックアップシステム(共焦点光学系、オートフォーカス、オートトラッキング)について学ぶ。
第11週 [応用項目4]光通信(光ファイバーの構造、送信手法など)の主要技術の基礎を学ぶ。
第13週 [応用項目5]光走査(回転多面鏡、バーコードリーダーなどにおける関連)について学び、また、その他の将来的な光応用機器などについて紹介する。
第14週 定期試験

<成績評価方法及び水準>
原則として、最終日に提出する光応用レポートと定期試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
授業ごとに配布するプリント

<参考書>
「光学のすすめ」オプトロニクス社、光エレクトロニクス神保孝志編著(オーム社)

<オフィスアワー>
金曜日(後期、新宿校舎)13:30〜14:30、これ以外でも、その都度個別にメールで約束の上、対応可とする。E−mail:baban@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
光学部品を持ち込み,簡単な実験を通して理解を深める。電気磁気学の電磁波の項目や半導体,物性などの復習を望む。

 

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