2003年度工学院大学 第1部電気工学科
△現代社会の倫理(Ethics for Our Society)[1304]
2単位 岡田 大助 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現代社会を生きる我々が、倫理の問題をどのように捉えればよいのか。日本倫理思想史上の主要なテキストを通して、思想史的に考察する。
「達成目標」 1.「倫理」とは何か。2.「現代」とはどのような時代か。3.「思想史的」に考えるとはどのようなことか。以上の問いに、講義の内容を手掛かりに、自分で考え、自分の言葉で答えられるようになること。
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- <授業計画>
- 第1週 ガイダンス 「倫理」の言葉について
第2週 「現代」について(近代の延長、思想的並在状況) 第3週 近代 福沢諭吉 「開化」と「独立」 第4週 近代 夏目漱石(1)「現代日本の開化」 第5週 夏目漱石(2)「私の個人主義」 第6週 近代のまとめ 第7週 「思想史」的に考えるということについて 第8週 近代以前 近世 武士道 『葉隠』(1)「我一人」 第9週 武士道 『葉隠』(2)「忍恋」 第10週 近世 国学 本居宣長の思想(1) 第11週 国学 本居宣長の思想(2) 第12週 再び近代 和辻哲郎の倫理思想 第13週 現代の我々の課題
- <成績評価方法及び水準>
- 「達成目標」を問う定期試験によって成績を評価。詳細は第一回目の講義で説明する。
60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- なし。プリントを配る。
- <参考書>
- 『日本思想史入門』相良亨編:ぺりかん社(他は授業で指示する)
- <オフィスアワー>
- 授業前後、教室または講師室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 倫理学の問題には、出来合いの解答はありません。一人一人が自ら考えなければならない問題です。しかし、様々な過去の思想家と対話することで、実りをもった思索ができるようになります。存在の根拠への問いから眼をそらさず、充実感をもって考えることのできる喜びを知ってもらいたいと思います。
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