2003年度工学院大学 第1部環境化学工学科

移動現象II(Transport Phenomena II)[3273]

[試験情報を見る]

2単位
河村 光隆 特別専任教授

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 環境化学工学が対象とする現象の基礎を理解しかつ工学的な応用に展開するためにそれら現象を運動量,物質,熱の移動現象論から構成して理解する方法を収得する。ここでは移動現象Iを基礎として熱・物質同時移動、異相間物質移動について講義する。但し,移動現象の中の分離操作は分離工学の科目にて詳細なる講義を行う。これらを通して物性、移動現象の駆動力と速度との間の統一的理解を達成目標とする。

<授業計画>
1. 蒸発法1(蒸発器の種類,蒸発の計算)
2. 蒸発法2(多重効用蒸発)
3. 調湿1(空気調湿,湿度図表)
4. 調湿2(熱・物質同時移動)
5. 乾燥1(乾燥機構,乾燥特性,乾燥装置)
6. 乾燥2(定率乾燥速度,減率乾燥速度)
7. 吸着1(吸着と吸着剤,吸着平衡)
8. 吸着2(異相間の吸着,イオン交換)
9. 吸着3(クロマトグラフィー)
10. 分離操作(膜分離,透析法,逆浸透法)
12. 熱・物質移動相関式(単一球、充填層)
13. 移動現象の統一的理解
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
定期試験(80%重み)と毎週行う小テスト(20%重み)を考慮して成績評価を行なう。最終成績を評価60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「化学工学概論」水科,桐栄共著(産業図書)、他に必要になれば講義で配布

<オフィスアワー>
講義後1時間。それ以外でもメールで約束の上、対応する。

<学生へのメッセージ>
移動現象I、IIは環境化学工学の基礎となるものでしっかりと取り組んで欲しい。また演習を受講をして欲しい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2003 Kogakuin University. All Rights Reserved.