2003年度工学院大学 第1部応用化学科
統計学I(Statistics I)[5565]
2単位 竹田 裕一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 実験や調査の計画およびデータの解析には,数理統計の知識が必須である.本講義では,確率・統計の基本的な考え方,一般的な理論について述べる.また,演習を通じてデータの扱い方,分析に関する統計的方法を学ぶ.
(JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標)C−1:◎ E:○ (JABEE 基本キーワード) 分析力 (JABEE 個別キーワード) 数理統計 (前提となる基礎知識と修得後の展開) 高等学校での確率と統計の知識があることが望ましいが,履修するための前提条件ではない.統計学の基本を理解することによって実験や調査のデータ解析及びその結果の理解に役立つ.
- <授業計画>
- 1. 統計の基本的概念:確率,母集団と標本,無作為抽出
2. 正規分布の特性と現象について:標準正規分布の確率,正規分布の確率,正規分布に従う現象 3. 標本平均と標本分散:標本平均・標本分散の計算・分布,変動係数 4. 期待値:期待値の計算,不偏推定量 5. 母平均の点推定と区間推定I:点推定と区間推定の考え方,平均の区間推定 6. 母平均の点推定と区間推定II:二標本の平均の区間推定 7. 前半のまとめ(中間試験) 8. 統計的仮説検定の考え方と検出力:第1種の過誤の確率,第2種の過誤の確率,標本数と検出力の大きさ 9. 平均の仮説検定I:一標本の平均の検定,対になった標本の平均の検定 10. 平均の仮説検定II:二標本の平均の検定 11. 分布の形によらない検定:ウィルコクソン検定,分布の差の検定 12. 回帰モデル:相関係数の意味と回帰直線 13. まとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 講義毎に行う演習問題と,中間・期末試験の結果を合わせて評価を行う.
1)中間試験の成績(30%) 2)期末テストの成績(60%) 3)演習問題の評価(10%)
- <教科書>
- 「統計学入門」杉山高一著(絢文社)
- <オフィスアワー>
- 授業が始まる前や,終わった後など適時。
- <学生へのメッセージ>
- 授業では実際のデータを使い、簡単な計算を行うため、関数電卓(2変量の統計解析ができるものが望ましい)もしくはポケコンを持ってくること.詳しくは授業の最初に説明を行う.
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