2003年度工学院大学 第1部応用化学科
固体触媒化学(Chemistry of Solid Catalyst)[4487]
2単位 鈴鹿 輝男 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 触媒は化学反応を効果的に進める(反応の促進、選択性の向上等)ために不可欠の物質であり、われわれの生活環境の中で幅広く利用されている。本講義では、工業的に使われている触媒を中心に、触媒の特徴、機能および触媒劣化について概論的に、平易に解説する。
以下に具体的な達成目標を示す。 (1)触媒の一般的な知識を習得すること、(2)触媒の代表的な物性のもつ意味を理解すること、(3)生活環境の中で触媒が果たしている役割を理解すること、(4)初歩的な英文文献の内容を理解すること。
- <授業計画>
- 第1週 [ガイダンス]触媒の化学工業での位置づけなど。
第2週 [触媒機能の発現]分子の吸着と活性化。化学工業および環境問題における触媒の役割。 第3週 [触媒反応プロセス]生産コストと触媒の寿命。工業触媒の調製と形状。反応器タイプ。 第4週 [石油精製用触媒]脱硫、接触分解、改質反応に用いられる触媒とプロセスの変遷。 第5週 [無機化学工業用触媒]水素および合成ガスの製造。アンモニア製造触媒。 第6週 [英文技術文献]論文構成、専門用語、触媒物性、分析方法など。 第7週 [石油化学用触媒]石油化学プロセスにおける触媒利用。 第8週 [高分子合成触媒、酸化反応用触媒] 第9週 [エネルギーと環境]石油化学からC1化学へ。 第10週[環境触媒および触媒の新しい応用分野]自動車排気ガス触媒、燃料電池など。 第11週[触媒のデザインと調製]触媒設計、評価方法、触媒の工業化。 第12週[触媒劣化とその対策] 第13週[持続可能性社会の実現に向けて]
- <成績評価方法及び水準>
- レポート50点満点、試験70点満点の合計で60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 「新しい触媒化学 第2版」菊地英一他著(三共出版)
- <参考書>
- 「触媒化学」御園生誠他著(丸善)
- <オフィスアワー>
- メールで約束の上、授業開始前に新宿キャンパス12階講師室で。
E-mail: tsuzuka@aol.com
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2003 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|