2003年度工学院大学 第1部応用化学科
△科学と宗教(Science and Religion)[4172]
2単位 飯田 篤司 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 科学と宗教とは単に対立的にあるのでも、全く無関係であるわけでもない。両者を共に人間の生に根差した知の形態として捉えることで、単純な二項対立的な図式を超えた、両者の複雑な関係を見ていく。
「宗教と科学の境界」の講義では、それぞれのテーマを具体的事例に即して考察していきたいが、扱う事例については、可能な限り受講者の要望にも応えていきたい。 ※ 具体的には、以下の諸論点についての理解を達成目的=評価基準とする。 1. 宗教と科学の歴史的関係の理解 2. 科学の射程と限界性の認識 3. 知識と信仰の二項対立的把握にまつわる諸問題構制の把握 4. 心的現象の理解を巡る問題の理解
- <授業計画>
- 1. ガイダンス:現代における科学と宗教との交錯
2. 歴史的観点から:近代科学の成立と宗教 3. 宗教と科学の境界(1)錬金術と科学の起源 4. 宗教と科学の境界(2)占星術と天文学 5. 存在と意味:科学の射程を巡って 6. 宗教と科学の境界(3)認知科学的視点から 7. 宗教と科学の境界(4)超能力とニューエイジ 8. 知識と信仰:二項対立的理解を巡って 9. 宗教と科学の境界(5)「神の存在証明」と「宗教批判」 10.宗教と科学の境界(6)現代におけるオカルトの表象 11.「人間」「心」をめぐる科学と宗教:フロイトなど 12.宗教と科学の境界(7)神秘体験とトランス 13.宗教と科学の境界(8)死(臨死体験の解釈を巡って)
- <成績評価方法及び水準>
- 授業への出席を必要条件とし、学期末の筆記試験ならびに授業中の小テストなどを加味して総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。なお、学期末の筆記試験に関しては、2000字程度のレポートにより代用することもありうる。
- <教科書>
- 指定せず、配布資料を用いて授業を進める。
- <参考書>
- 随時、授業中に指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業後、教室にて。
- <備考>
- 出席は必要条件であり、単に出席するのみならず、積極的な参加が要請されるので、履修にあたっては注意すること。
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