2003年度工学院大学 第1部応用化学科

芸術と社会II(Art and Its Social Aspects II)[4171]

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2単位
梅津 紀雄 非常勤講師

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 戦争と革命の世紀としての20世紀を芸術作品によって振り返り、芸術と政治体制との緊張関係や、革命や戦争、大虐殺などの大事件の芸術的表象のあり方を具体的な作品にあたりつつ検証していく。

<授業計画>
第1回 イントロダクション ベトナム戦争とアメリカ社会
第2-9回 ベトナム戦争の表象とアメリカ社会
第10-13回 太平洋戦争の表象と戦争の記憶

 授業で取り上げる予定の芸術作品を以下に順不同であげておく。
・オリヴァー・ストーン監督《プラトーン》
・同《7月4日に生まれて》
・スタンリー・キューブリック監督《フルメタル・ジャケット》
・フランシス・コッポラ監督《地獄の黙示録》
・市川崑《野火》
・原一男《ゆきゆきて神軍》

※なお、以上はあくまで計画であって、リアルタイムで起こった事件に対して、何らかの応答を行うために、修正を加えることがある。

<成績評価方法及び水準>
 出席とコメント、学期末の試験結果を総合的に評価し、60点以上の者に単位を認めます。成績評価方法および水準の詳細については第一回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
特に使用しない。

<参考書>
講義中に指示する。

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後、兼任講師室で。

<学生へのメッセージ>
 「政治」というものは、国会や永田町界隈、東京都庁のような場所にだけあるのではない。組織があれば、そこには何らかの政治的な関係が存在する。政治家だけがアクター(行為者)であってそれ以外の者は圧力団体や有権者としてしか関われないような狭い意味での政治ではなく、広い意味での「政治」が存在することを身をもって知るときが必ずやってくる。それに備えるためには、文系諸科学、とりわけ社会科学の素養が必要だ。

 

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