2003年度工学院大学 第1部応用化学科
ロシア語で学ぶ理工学(Guide to Russian Scientific and Technical Usage)[3580]
2単位 一之瀬 和夫 助教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- ロシア語初級文法の知識がまったくなくても,短期間に理工学のやさしい単語を多く知ることによって,恐れずに自分なりに表現できます。前半は字母の発音や書き方,および単語を速習して,この言語による表現を身につけます。つぎに,やさしい科学読物のなかで文法に慣れ,数学や物理学,あるいは工学の基本熟語を使い,短い文章で基本的な表現を身につけます。
(学習・教育目標)外国語を使える基礎能力の滋養 (前提となる基礎知識)ギリシャ文字を発音できること,また小文字と大文字をすべて筆記できること。
- <授業計画>
- 1週間ごとに練習ノ−トを提出してください。前週まで学んだことについて小試験を行います.
第1週 発音と文字について。ロシア文字はギリシャ文字を借りてその字体と発音に当てたものが多い.この導入部では両文字の類似点を認識する。 第2週 字母の発音と文字による表現の練習.筆記体の練習。 第3週 ロシア語単語の発音と筆記法.品詞と簡単な文の構成。 第4週 文法的一致と格支配。ロシア語による表現は名詞などの格支配が厳格に行われていることにその特徴がある。文法に慣れるには格支配をしっかりと覚えればよい。 第5週 動詞の現在変化。動詞の変化は人称によって規則的に行われる。例題を多く暗誦して慣れる。 第6週 物理,化学,工学などのやさしい専門用語,および外来語の表現を覚える。 第7週 名詞の性による分類を学習する。わずかの例外はあるが,性による名詞の分類は規則的になっているので,学習に時間をいとわなければその効果が明らかになる。 第8週 名詞の格変化には六つの態様がある。20個程度の基本的な変化形を覚えることによって,文法の基礎ができる。 第9週 名詞と形容詞の格変化を暗誦する。筆記して覚える。文章の基本要素(名詞,動詞)を用いて,格変化の練習を行う。 第10週 形容詞の格変化。小学生程度のやさしいロシア語文を読解し,この言語の特徴を把握して暗誦する。書けるようにする。語彙数を増やして慣れる。 第11週 人称による動詞の現在変化を学ぶ。 第12週 人称による動詞の現在変化を学ぶ。 第13週 動詞の過去形も人称によって変化することを学ぶ。
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回の練習ノ−トで50%,授業の中で行う小試験で50%を配点する。それぞれの30%以上を満たすと合格の60点以上となる。
学習・教育目標は上記を満たせば達成される。
- <参考書>
- プリントで配布します。
- <オフィスアワー>
- 授業の終了後15分間。および e-mailで行います。
- <学生へのメッセージ>
- くり返し,覚える努力が必要です。1日に1時間を当ててください。電車の中で,また,歩きながら暗誦することも必要。ロシア語を覚える糸口として「スプ−トニクは伴侶,キオスクは小さなお店,ゴルゴ13にある”ゴスパジ−ン”はミスタ−,プ−チンは道のり,あるいは針路」という意味ですね。一風変わった言語に関心が向くと,自分にとっての新しい世界が拓けます。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2003 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|