2003年度工学院大学 第1部応用化学科

無機工業化学(Industrial Inorganic Chemistry)[2372]

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2単位
大倉 利典 助教授

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 モノをつくる産業は高度科学技術社会の基盤である。総論としての資源論,エネルギー論,環境論,及び各論としての酸,アルカリ,肥料,そしてセラミックスの工業化学について解説する。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1) 最終製品だけでなく,資源から最終品にいたる工程の中間に存在する原料,素材,材料,中間製品もモノとしてとらえられるようにすること。
(2)「製品の組成は固定的であるのに対し,原料形態,製造プロセスの変遷は活発である。」「排出物処理や環境保全技術との結びつきが相互利用的で,非常に強固である。」「プロセスが化学反応としては簡単でかつ短く,それの並列あるいは連鎖で工場が成立している。」「プロセスにおいて,サイクル工程,クローズドシステムが活発に導入されている。」などの特徴を実例をもとに理解すること。

<授業計画>
1. 化学工業概論
2. 水質,大気と環境
3. 海塩工業
4. ソーダ工業,塩素,塩酸
5. 硫酸
6. アンモニアと硝酸
7. 無機工業薬品と顔料
8. 化学肥料通論
9. 窒素肥料,リン酸肥料,カリ肥料
10. セラミックス工業,原料
11. ガラスと琺瑯
12. 陶磁器とセメント
13. 耐火物と断熱材
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
 定期試験の成績を中心に,授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し,60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
 「無機工業化学(第4版)」安藤・佐治著(東京化学同人)

<参考書>
 「工学のための無機化学」山下,片山,大倉,橋本著(サイエンス社)

<オフィスアワー>
 火曜日 16:15〜17:15

<学生へのメッセージ>
 資源,エネルギー,材料,環境問題といった各視点をもつことが重要です。

 

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